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【講義ノート175】「伝達動詞」を変える(3)

■母は僕に「部屋を掃除しなさい」と言った。
My mother said to me, “Clean your room.”
My mother told me to clean my room.
かぎカッコの中身が「肯定の命令文」の場合、直接話法では「掃除しなさい」だったのが、間接話法にすると「僕に掃除するように言った」になります。平叙文だと「tell+誰に+何を(that+文)」を使いました。このtellは「言う」とか「伝える」の意味ですね。一方、命令文にもtellが使えるのですが、このtellは「~しろと言う」とか「命ずる」の意味で、並び方も「tell+人+to~」になります。
■父は僕に「夜更かしをするな!」と言った。
My father said to me, “Don’t sit up late.”
My father told me not to sit up late.
かぎカッコの中身が「否定の命令文」で禁止の意味を表す場合、直接話法では「夜更かしをするな!」だったのが、間接話法にすると「夜更かしをしないように言った」になります。つまり、tell+人+to~は「人に~するように言う」でしたが、「tell+人+not to~」にすると「人に~しないように言う」になりましたね。
■先生はあたしに「夢をあきらめるな」と言った。
My teacher said to me, “Don’t give up your dream.”
My teacher adivised me not to give up my dream.
かぎカッコの中身は「否定の命令文」で、相手に何かを禁止するのではなくて、相手に助言や忠告をしているのだから、伝達動詞にはadviseを使って「advise+人+not to~」にします。つまり、直接話法では「夢をあきらめるな」だったのが、間接話法にすると「夢をあきらめないように忠告した」になるわけです。助言や忠告は、直接話法で「夢をあきらめるべきではない」のように「べきshould」を使っても表せます。でも、間接話法は全く同じになります。
先生はあたしに「夢をあきらべるべきではない」と言った。
My teacher said to me, “You shouldn’t give up your dream.”
My teacher advised me not to give up my dream.
■姉ちゃんはあたしに「部屋を掃除しよう」と言った。
My sister said to me, “Let’s clean our room.”
My sister suggested to me that we should clean our room.
かぎカッコの中身が「Let’sが付いた命令文」の場合も、上の者が下の者へ何か命令しているわけではなく、相手に提案をしているのだから、伝達動詞はsuggestを使って「suggest+to 誰に+何を(that文)」にします。つまり、直接話法では「部屋を掃除しよう」だったのが、間接話法にすると「部屋を掃除すべきだと提案した」になるわけです。 あ、suggestの使い方は「悪魔の語法」のここで一度勉強しています。例の「4型クズレ」というやつでしたね。忘れた子は参照しておいてください。
■彼女は私に「昼食後に電話をかけ直してください」と言った。
She said to me, “Please call back after lunch.”
She asked me to call back after lunch.
かぎカッコの中身が「pleaseが付いた命令文」の場合、直接話法では「かけ直してください」だったのが、間接話法では「かけ直すように頼んだ」になります。この「人に~するように頼む」は「ask+人+to~」で表現できます。あ、これは疑問文の時に使ったask+誰に+何を(if+文 / 疑問詞+SV)とは違います。ちゃんと区別してください。
まとめておくと、こうなります。
⑦かぎカッコの中が命令文で、
・肯定の命令文なら「tell+人+to~」、
・否定の命令文で禁止なら「tell+人+not to~」、
・否定の命令文で助言や忠告なら「advise+人+not to~」、
・Let’s+命令文なら「suggest to+人+that文(should)」、
・Please+命令文なら「ask+人+to~」 となる。
【第34章 話法】例文=305、306

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