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AKB47君からの質問

<質問>
何度もすみません。「英総」の546ですが、「命令文を付加疑問文にするときは、will you?かwon’t you?」とあるのですが、否定の命令文を付加疑問文にすると、やっぱりwill you?やwon’t you?が付くのでしょうか?
<回答>
AKB47君!質問は何度でもかまいませんよ!あ、ここで宣言しておくと、試験期間中は「コメント」機能を使えるようにします。ですから、質問があれば「コメント」してくださいね。
さて、「英総(英語問題総整理)」の546番ですが、命令文の付加疑問文は「命令文」ではなくなり、「依頼文」または「勧誘文」になってしまいます。つまり、相手に何か頼んだり、相手に何か勧めたりする表現になります。
■この荷物を運ぶのを手伝ってね。(依頼)
Help me with this luggage, will you ? / won’t you?
■飲み物は勝手に召し上がってね。(勧誘)
Help yourself to drinks, will you? / won’t you?
なぜ命令文を付加疑問文にするとwill you?やwon’t you?をお尻に付けるのかというと、それを文頭に回しても意味が成り立つからです。こんな具合です。
Will you help me with this luggage?(依頼)
Won’t you help yourself to drinks?(勧誘)
だから、否定の命令文を付加疑問文にすることはありません。だって、Will youを文頭に回しても、文が成立しないからです。
■窓を開けないでね。
Don’t open the window, will you?
Will you don’t open the window?(×)
ところが、一般的な学校英文法には「否定の命令文を付加疑問文にするとwill you?を付け、won’t you?は付けない」と書いてあります。が、現代米語では否定の命令文を付加疑問文にはしません。少なくとも、米国出身の知的(?)職業に就くネイティヴに確認する限りは、そんな英文は見たことがないと言っています。同じ意味を表現したいのならこう言うそうです。
■窓を開けないでね。(君は窓をあけないよね?)
You won’t open the window, will you?
これも薮下の邪推なのですが、古いイギリス英語ではそう言うのかも知れませんね。ただ、1つだけハッキリしているのは、少しでも曖昧な部分が残る問題を選抜試験には出題はできないということです。その上、最近の入試問題の傾向はバリバリの実用英語ですから、カビの生えたイギリス英語モドキは出題されることはないでしょう。でも、「命令文」を付加疑問文にする方は覚えておいてくださいね。中間考査に出るかもよ?!

4 Comments

  1. 崖っぷちアラフォー wrote:

    こんにちは 藪下先生 はじめまして
    英語やり直し猛勉強中の社会人です。
    いつも楽しくブログを拝見しています。 先生のブログはとても楽しくて為になりますね。 文法講義などはなるほどと言いながらメモしたり印刷したりして何回も読んでいます。
    特に英語の読み方はすごく参考になりました こうやって読むのかと目から鱗です。 
    そこで先生に質問なのですが、先生のお勧めの英文解釈の参考書、また生徒に使用を勧めている参考書はなんですか?
    本屋などに行って色々見てみたのですが、どれを選べばいいのかさっぱり分かりませんでした。
    文法問題集はネクステージを9割暗記終了し、先生の英文法講義例題をスラスラ解けるくらいです。
    お答え頂けたら幸いです。

    日曜日, 5月 20, 2012 at 7:49 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    崖っぷちのアラフォーさん!いつもブログを読んでくれてありがとう!英語やり直し猛勉強中とのこと、僕も昔の自分を思い出します。と言うのは、河合塾にお世話になる前までは社会科を教えていたのですが、恩師(河合創設時のメンバ-の1人)の「自分が一番苦手な教科を河合では教えるべし」との言葉で英語を教えることになり、僕自身も「英語やり直し猛勉強」を始めることになったのですよ!今思えば、英語が苦手であればあるほど、英語が嫌いな子達の躓(つまず)きどころが一番分かるはずだということだったのでしょう。今でも恩師には感謝の気持ちで一杯です。
    中学の時、最初に英語を教わった女教師が「英語は暗記科目だ!」と言って憚らない人で、おまけに鼻クソをほじっては教卓によくなすり付けていたので「英語って、汚い!」という刷り込みもあって、英語が嫌いになりました。ともかく筋が通らないものは頭に入らない質なので、根拠もなくルールを押しつけてくる参考書の類は全くダメでした。ですから、僕のブログの内容はアカデミックな裏付けなど一切ない、僕個人の英語に対する印象が拠り所になっています。あ、強いて言えば、アメリカ人の嫁さんが唯一の「参考書」かもしれません。この子は、小学校6年生の時にハーバード大に飛び級ができたくらいの天才で、卒業までに図書館の本を全部読んだ「本の虫」でもあります。今は翻訳を生業にしているのですが、大学ではフランス語を専攻していたにもかかわらず、医学翻訳を軽くこなす「変態」です。
    ですから、僕ほど「参考書」から縁遠い者もいないと思われます。ブログでも、大方は問題集の正解を扱き下ろしたり、参考書の内容を批判したりしているような有様です。が、僕もちょっと関わった書籍も含め、共感を持っているのは次の3冊です。あ、英文解釈からはちょっと逸脱してしまいますが、英語の発想と言う意味ではとっても面白い本です。ご一読ください。
    『一億人の英文法』すべての日本人に贈る「話すため」の英文法 大西泰斗、ポール・マクベイ 東進ブックス
    『とことんマスター!英文法』目からウロコの超簡単レクチャー100 石井隆之、宮野智靖 三修社
    『エスト英語構文』 166 FKEYS TO EFFECTIVE READING 編著 北村博一、上野隆男 エスト出版

    日曜日, 5月 20, 2012 at 10:02 PM | Permalink
  3. Tsuguo Akiyama wrote:

    やり文2「文」[目次]のページまではたどり着けるのですが、01,02等の各サイトに入ろうとすると、

    薮下研究室 移転のお知らせ

    薮下研究室は http://yabuken.sakura.ne.jp/ に移動しました。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    の表示が出てきてしまい、目的のサイトにたどりつくことができません。
    目的のサイトにたどり着ける方法をご教示願います。
    以前は、容易に、目的のサイトに飛ぶことができたような気もするのですが、よろしくお願いします。

    火曜日, 4月 16, 2019 at 5:48 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    はい!対応しました。

    水曜日, 5月 29, 2019 at 3:26 PM | Permalink

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