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【英語の読み方 19】「toの読み方」 形容詞になる

■誰か僕と映画に行ってくれる子がいたらなあ。
I want someone to go to see a movie with me.
■今日はやらなくちゃならない仕事がたくさんある。
I have a lot of work to do today.
■僕には本を読む時間がない。
I have no time to read books.
■彼は医者になる決心をした。
He made the decision to be a doctor.
さて、toのもともとの働きは「対象を指さす」でした。そこから、対象となる人や物を指さすのが前置詞だったし、話題となる行為・行動を指さすのが不定詞の「ことシリーズ」(名詞用法)でした。じゃあ、今日やる「形容詞用法のto」は何を指さしているのかというと、「補足説明」を指さします。こんな感じです。
▼[飾られる名詞toその補足説明
僕は誰かが必要だ→(それはどんな人かというと)→僕と映画に行ってくれる人 
僕はたくさん仕事がある→(それはどんな仕事かというと)→今日やるべき仕事
僕には時間がない→(それはどんな時間かというと)→本を読む時間
彼は決心した→(それはどんな決心かというと)→医者になる決心
もともと英語という言語は、言いたいことを先ず簡潔に言っておいて、次にそれを補足するように文が進みます。だから、「僕は人が必要だ」と先ず言いたいことを言っておいて、次にそれがどんな人かを説明するわけですね。「僕は人が必要だ」だけでは、何のことを言いたいのだかさっぱり分かりません。そこにtoが出てくると、「あ、人の補足説明が始まるな!」と安心できるわけです。この呼吸をちゃんと覚えておいてくださいね。
さて、学校英文法ではこれをどうやって説明しているのかというと、こうなってます。
Someone goes to see a movie with me.(飾られる名詞が主語になる)
・do work today(飾られる名詞が目的語になる)
time≠read books(飾られる名詞の説明になっている)
decision=to be a doctor(飾られる名詞の内容の具体的説明になっていて、同格関係でもある)
はっきり言って、この説明は無意味ですね。飾られる名詞と不定詞との関係なんて別に分からなくったって何も問題ありません。また、最後のが「同格関係」なら、それなら形容詞用法じゃなくて名詞用法でしょ!?だって「decision=to be a doctor」なら「名詞=名詞」と言っているわけですからね!それに、「名詞の説明」と「名詞の内容の具体的説明」の違いって何でしょうね?!さっぱり分かりません。そんなことよりも「言いたいこと」to「その補足説明」の流れ、呼吸がブリブリ大事です。結局、学校英文法って、生徒達に英語学者になることを強要しているようなもんですね。これって、どっか間違ってませんか?学校での英語の勉強って、英語が使えるようになることじゃなくて、英語を研究することが目的なのでしょうかね?!
あ、次回は「副詞になる」をやる予定ですが、これも「言いたいこと」to「その補足説明」ですよ!
■僕は野球をするために公園へ行った。
I went to the park to play baseball.
先ず、相手に「僕は公園へ行ったのよ!」と言っておいて、toの後ろに「何するために?」の補足説明を付けてやるわけですね。簡単にまとめておきます。
・名詞用法のto=話題を指さす
・形容詞用法のto=飾られる名詞の補足説明を指さす
・副詞用法のto=目的、理由、結果の補足説明を指さす

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