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【英語の読み方 16】「thatの読み方」 熟語のthat

■彼がそこへ行くべきだという点で、僕らは合意した。
We agreed in that he should go there.
■彼がそこへ行ったと言うこと以外、僕らは何も知らない。
We know nothing except that he went there.
「~という点で」とか「~ということ(事実)を除いて」は普段よく使う表現ですよね。だから省略が起こります。元々はこんな英語でした。
・We agreed in the point that he should go there.
・We know nothing except the fact that he went there.
「点」や「事実」に当たる名詞が抜け落ちて出来上がった熟語だから、「熟語のthat」と(薮下が勝手に)呼んでいます。でも、「~という点」とか「~という事実」の意味のthatは「同格のthat」でしょ!。つまり、「熟語のthat」は「同格のthat」の省略表現だったのです。こう考えると意外と覚えやすいですよね!
ま、このin thatやexcept thatは格調高い書き言葉ですから、普段の日常会話では使いません。だから、例文のような状況ではin thatは使わないんです。それに、普通はagree on the point thatとか、前置詞inをとってしまってagree that文などと使います。
さて、これで「thatの読み方」の講義は全巻の終了です。次回は「-ingの読み方」をやりましょう。
あ、前回出した問題の解説を忘れてました。ごめんなさい。先ず、最初のthatは「結果・程度のthat」で、soとセットになっています。
■現代科学はとても多くの変化をもたらしたので、(その結果)~がたくさんある。
Modern science has brought so many changes that there is ~
もちろん「程度」で訳出してもかまいませんよ。「~がたくさんあるくらい(その程度)現代科学は多くの変化をもたらした」とすれば良いわけです。さて、2つ目のthatは先行詞と離ればなれになってしまっている「関係代名詞のthat」です。先行詞はanythingで、「前置詞+名詞」を挟んで、その後ろに「関係代名詞that」から始まる飾りがひっついているわけです。hardlyは否定語だからsomethingじゃなくてanythingになってます。もう1つのポイントはwhat it was in the pastの訳出です。これは関係代名詞のwhatを含む慣用表現の1つでしたね。こんな具合です。
今の
what he is now
10年前の日本
what Japan was ten years ago
過去のそれの)姿
what it was in the past
あ、それから、not differentは「違わない」よりも「同じ」と訳出する方がきれいです。こんな具合です。
■僕らの日常生活の中で過去の姿と同じモノはほとんどない。
There is hardly anything in our daily lives that is not different from what it was in the past.
【正解例】現代科学はとても多くの変化をもたらしたので、僕らの日常生活の中で、過去の姿と同じモノはほとんどないのです。

 

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