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【英語の読み方 14】「thatの読み方」 形容詞になる

今回は、that文が形容詞になる場合を考えてみましょう。関係代名詞のthatは、直前の名詞の飾りがここから始まるよ!という記号です。2語以上の長い飾りはETの法則に支配されているので、飾られる名詞(先行詞)の後ろに来ます。2語以上の長い飾りは、他にもこれだけありましたね。
①後置修飾5つのパターンの中の1つだと認識する!
■これは父が僕に買ってくれた本です。(関係代名詞のthat)
This is the book that Father bought for me.
■今日読む本(不定詞の形容詞用法=これからやること)
a book to read today
■日本を扱っている本(現在分詞=やっていること)
a book dealing with Japan
■英語で書かれた本(過去分詞=やられたこと)
a book written in English
■机の上の本(前置詞+名詞=位置・方向・スピード)
a book on the desk
ということは、関係代名詞のthatは後置修5つのパターンの中で、飾りの長さが一番長くなる(可能性がある)わけです。だって、文が丸ごと飾りになるんですからね。英語を読むときには、いつも「後置修飾5つのパターン」を意識しながら読んでください。

 

②thatの後ろの「不完全文」を「完全文」にしてみる!
関係代名詞thatの後ろには「不完全文」が来ましたね。そして、英語修行中は「不完全文」の中に先行詞を戻してやって「完全文」にするようにしてください。ま、一目で「完全文」が頭に思い浮かぶような簡単な飾りは放っておいてかまいませんよ。こんな具合です。
■これは父が僕に買ってくれた本です。(関係代名詞のthat)
This is the book that Father bought for me.
父は僕にその本を買ってくれた。
Father bought the book for me.

 

③thatの後ろの飾りがどこまで続くのかを特定する!
これは「英語の読み方」の9と10で説明したのですが、関係代名詞は飾りの開始地点を教えてはくれますが、その飾りがどこまで続くのかは教えてくれません。だから、助動詞や文中副詞を利用して飾りの終了地点を特定するようにしてください。こんな具合です。
■父が昨日僕に買ってくれた本は、僕の英語の勉強にはバッチリだ。
The book that Father bought for me yesterday // will perfectly suit my study of English.

 

④名詞が2つ並んでいたら、関係代名詞thatの省略じゃないかと考える!
名詞が2つ並ぶのは英語では次の5つの場合です。
■僕は敦子にこの本をあげた。
I gave Atsuko this book.(O+O)
■漱石はその猫をクロと名付けた。
Soseki named the cat Kuro.(O+C)
■午後に僕はいつもコーヒーを一杯飲む。
In the afternoon I always drink a cup of coffee. (文頭副詞+主語)
■昨日父とナイターを見に行った。
I went to see a night game with my father.(名詞の形容詞化)
■父が昨日僕に買ってくれた本は、僕の英語の勉強にはバッチリだ。
The book Father bought for me yesterday will perfectly suit my study of English.(関係代名詞の省略)
「O+O」や「O+C」は動詞の後ろの語順ですから、動詞の意味さえ分かれば簡単です。また、文頭副詞の「前置詞+名詞」に主語(名詞)が続けば当然「名詞+名詞」ですが、これも「前置詞+名詞」を切り出して読んでいたら簡単ですね。僕らが「ナイター(nighter」と言っているのは和製英語で、正しくはnight gameです。このnightは「夜の~」の意味の形容詞です。つまり、名詞が形容詞として使われているわけです。これもおきまりの表現ばかりなので読みにくくはありません。読みにくいのは関係代名詞が省略された時です。でも、そのときには「名詞+名詞+動詞」の順番になっているので、「名詞+名詞+動詞」が出てきたら関係代名詞の省略だと思って読めば大丈夫です。

 

⑤関係代名詞のthatと先行詞が離ればなれの場合に注意!
一番やっかいなのは、先行詞と関係代名詞thatとが離ればなれになっている時です。
■机の引き出しにしまっておいた彼女からきた手紙が見つからない。
I can’t find the letter from my girlfriend that I put in the drawer
■委員会の方から、皆が納得できる提案がなされた。
A suggestion has been made by the committee that everyone can accept.
上の例文はthe letterrに2つの飾りがついています。1つは「前置詞+名詞」、もう1つが関係代名詞のthat。長い飾りが後ろに回っているのは「ETの法則」です。下の例文は「SV」や「SVC」のSを飾る場合に、先行詞のSと関係代名詞のthatが離ればなれになることがあります。でも、ひっつけてしまった方がきれいですね。こんな具合です。 ・A suggestion that everyone can accept has been made by the committee.
では、まとめておきましょう。関係代名詞のthatを読むときには、
①後置修飾5つのパターンの中の1つだと認識する!
②thatの後ろの「不完全文」を「完全文」にする!
③thatの後ろの飾りがどこまで続くのかを特定する!
④名詞が2つ並んでいたら、関係代名詞thatの省略じゃなっかと考える!
⑤関係代名詞のthatと先行詞が離ればなれの場合に注意!

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