■僕は彼がそう言ったことを知らなかった。
I didn’t know that he said so.
■僕は彼が言ったことを知らなかった。
I didn’t know what he said.
「ことシリーズのthat」と似たやつに「こと・ものwhat」があります。あ、学校英文法の呼び方で言うと、「従属接続詞のthat」と「関係代名詞のwhat」です。従属接続詞の後ろには「完全文」が、関係代名詞の後ろには「不完全文」が続いていますね。訳語を見比べると、「彼がそう言ったこと」も「彼が言ったこと」も2つとも「こと」で終わっていて、「そう」があるかないかの違いで紛らわしいですよね。この違いがよく分からないときは、こうすれば簡単に区別ができます。
・僕は彼がそう言った事実を知らなかった。(that文=事実)
・僕は彼が言った内容を知らなかった。(what文=内容)
■僕は彼が名古屋に住んでいることを知らなかった。
I didn’t know that he lives in Nagoya.
■僕は彼がどこに住んでいるのか知らなかった。
I didn’t know where he lives
「that+文」だけではなく、「疑問詞+文」もことシリーズです。あ、当然「疑問文」の語順ではないことに注意してくださいね。
▼彼はどこに住んでいるのですか?→彼がどこに住んでいるのかということ
Where does he live?・・・・・・・・・・・・・where he lives
▼彼は誰ですか?・・・・・・・・・・・・・・・・→彼が誰なのかということ
Who is he?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・who he is
▼今何時ですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・→今何時かということ
What time is it now?・・・・・・・・・・・・・what time it is now
どれも疑問詞の後ろが、平叙文の「S+V」の語順であることが分かりますね。
上の例文は「彼が名古屋に住んでいること」であるのに対して、下の例文は「彼がどこに住んでいるかということ」で、両方とも「こと」になってます。これは当然なことで、どっちもknowの目的語(何を)になっているのですから、名詞じゃないといけません。「~すること」「~であること」は名詞語尾ですからね。あ、「彼がどこに住んでいるのかということ」の代わりに「彼の住んでいる場所」でもかまいませんよ。だって、どっちも名詞なのですからね!
■僕はその地震がとてもおそろしかったことを決して忘れない。
I won’t forget that the earthquake was very terrible.
■僕はその地震がどんなに恐ろしかったかを決して忘れない。
I won’t forget how terrible the earthquake was.
また「that+文」だけでなく、「感嘆文」もことシリーズです。あ、もちろん!(びっくりマーク)は不要ですよ。 さっきと同じで、「とても恐ろしかったこと」も「どんなに恐ろしかったかということ」も、どっちも名詞ですね。
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