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【英語の読み方 12】「thatの読み方」 名詞になる・その2

■彼女がそこへ行ったのは奇妙だ。(形式主語のIt)
That she went there  is strange.(ET型)
It is strange that she went there.
ことシリーズのthat文が主語になると、このままではET型の頭でっかちの文だから、形式主語Itに置き換えられてthat文は後ろに回ります。じゃあ、It is~that・・・だったら、どれも形式主語かというとそうではありません。
■君のことを好きなのは僕なんです。(強調構文のIt)
It is I that love you.
■彼女は彼のことなんか好きじゃない。それは彼が知らない事実なのです。(指示代名詞のIt)
She doesn’t like him. It is the fact that he doesn’t know.
ほらね!どれもIt is~that・・・でしょ!ということは、「It is~that・・・」には3つのパターンがあるわけです。
①形式主語のItと、真主語でことシリーズのthat
②強調構文のItと、強調構文のthat
③指示代名詞のItと、関係代名詞のthat
じゃあ、この3つを区別できるように、それぞれの特徴をまとめておきましょう。
①形式主語のItと、真主語でことシリーズのthat
It is strange that she went there.
ことシリーズですから、thatの後ろには「完全文が来ます。そして、例文のように「It is+形容詞」の場合は形式主語です。

②強調構文のItと、強調構文のthat

It is I that love you.
強調構文は「It is ブリブリ強調+that 残り」でしたね。強調したいモノをIt isの後ろに持ってきて、残りをthatの後ろにひっつけます。ということは、It isとthatとを取り除いてしまっても、文の構成要素は全部そろっているわけですね!こんな感じです。
It is I that love you.
でも、場合によっては多少位置を入れ替えないといけない場合もあります。
It is you that I love.
それでも、It isとthatを取り除いてしまえば「完全文」であることには違いありませんね。
このthatは、強調されるのが人だとwho、物だとwhichにしてもOKなので、関係代名詞のthatだと言っても良いでしょう。でも、次のような場合は関係代名詞だとは言いにくい。
■昨日僕が彼女にあったのはあそこなんですよ!
It is there that I met her yesterday.
強調されているのは副詞のthereだから、関係代名詞thatじゃなくて関係副詞whereのはず。だから、このthatを関係代名詞だとは断言できないわけです。ま、ここら辺が言葉のいい加減なところなんでしょうね。それに、It is~thatのItも漠然としていて、「僕が強調したいこと・もの」くらいの意味で、何かを具体的に指している訳ではありません。だから、このItやthatは「強調構文のIt」、「強調構文のthat」でいいじゃないですか!

③指示代名詞のItと、関係代名詞のthat

She doesn’t like him.  It is the fact that he doesn’t know.
このItは中学の時に習ったitで、一度前に出てきたモノや内容を受けて「あれ」とか「それ」と指さすIt、つまり「指示代名詞」のitです。例文のItも、直前文の内容の「彼女が彼のことを好きじゃないこと」を指しています。そして、thatは関係代名詞でthe factを飾っているわけです。だから、thatの後ろには「不完全文」が来ます。
今後、It is~that・・・が出てきたら、この3つのパターンのうちのどれかを必ず考えてください。

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