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【英語の読み方 10】「be動詞の後ろ、一般動詞の前に文中副詞あり!」

■文明の歴史の中で、実用的な発明が普及する方が、その現象につての論理的な知識が普及するよりも、先に来ることは疑いのないことである。
In the history of civilization advances in practical invention undoubtedly preceded progress in the theoretical knowledge of the phenomena concerned with such practical invention.
これは「春のアブラゼミ・第1日目」でやった九州大学の問題です。そこでも説明したのですが、今回はもう1度同じ英語を使います。さて、「前置詞+名詞」は形容詞か副詞になるのですが、文頭にあるIn the historyは副詞にしかなれません。だって、もし形容詞なら「前置詞+名詞」の直前に飾られる名詞がないといけないからです。こんな具合です。
▼日本の歴史上の出来事
events in the history of Japan
では、途中に出てくるin practical inventionの「前置詞+名詞」は形容詞でしょうか?それとも副詞でしょうか?実は、この九大の英文の面白さ(難しさ?)はここにあります。
▼実用的な発明の中で(副詞)
in practical invention
▼実用的な発明という点での進歩(形容詞)
advances in practical invention
答えはというと、何とundoubtedlyまで読まないと、どっちなのか分からないのです!undoubtedlyは「確かに」とか「疑いの余地はなく」の意味の副詞です。だから、その直後に出てくるprecededは(一般)動詞に間違いないわけです。つまり、文中副詞の直後に出てくるのは絶対に(一般)動詞じゃないといけないのです。そして、undoubtedly precededが「間違いなく先に行った」の意味の動詞なら、その直前には主語になる名詞がないといけません。だから、答えは「実用的な発明という点での進歩」が主語にならなきゃいけないのだから、in practical inventionはadvancesを飾っている形容詞だというわけです。ね!面白いでしょ!
前のブログでも書いたのですが、よほどの天才かアンポンタンでない限り、なかなか「AはBだ」とは断定できません。そうはせずに、断定的な表現は避けて、「AはBの様に思われる」とか「AはBである可能性が高い」とやって、何かあったときのための逃げ道を残しておくのが普通です。そして、そんな断定的表現を避けるのに使うのが助動詞と副詞だったよね。ここでも「Aは確かにBである」の様に、undoubtedlyという副詞が動詞に張り付いていたわけです。この様に、英語を読むときには助動詞や副詞がとっても強い味方になってくれるのです。助動詞や副詞が出てきたら、長い主語はそこで終わり!と思って読めば良いわけです。あ、undoubtedlyって、けっこう断定的ですよね。もしかして、この著者ってアンポンタン?!
■彼は間違いなくお姉マンです。
He is undoubtedly fruity.
当然ですが、副詞はbe動詞の場合にはその直後に来ます。だって、「文中副詞はnotの位置」だったよね。ま、be動詞の英文は比較的簡単だから大丈夫ですよ。あ、それから、副詞はだいたい「-ly」の形をしていますが、「-ly」が全部副詞かというとそうではありません。こんなのもあります。
▼かわいい子
lovely girl
▼友好的な国
friendly country
▼週刊誌
weekly magazines
「-ly」の直後にはgirlやcountryの名詞が来ているので、この「-ly」は形容詞だと分かります。そしてlove、friend、weekは名詞でしょ!だから、「名詞+ly」は形容詞になると覚えておくと良いでしょう。一方、undoubtedlyのundoubtedは過去分詞を形容詞として使うやつで、「形容詞+ly」は副詞になるわけです。他にも「careful(注意深い)→carefully(注意深く~する)」や「beautiful(美しい)→beautifully(美しく~する)」を考えれば分かりますね。

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