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【英語の読み方 4】「係(かか)りと結び」④

■彼は若かったのだが、そのサッカーチームのキャプテンになった。
Though he was young, he became captain of the soccer team.
=He was young, but he became captain of the soccer team.
=He was young. However, he became captain of the soccer team.
3つとも文と文を結んでいて、しかも同じ「しかし」の意味です。でも、3つとも使い方が違います。なぜなら、thoughは従属接続詞、butは等位接続詞、howeverは副詞だからです。先ず、従属接続詞から見てみましょう。「Aに従属する」とは「Aに組み入れられている」の意味なので、「Thoughはhe was youngに従属している」とは「Thoughはhe was youngに組み入れられている」と同じです。つまり、thoughとhe was youngは固い絆で結ばれているわけです。だから「鏡像現象」が起こります。つまり、下の英文の(鏡)のところにカガミを置くとします。カガミに写った像は(鏡)の右側の英語に成っているはずですよね。この様に、従属接続詞で結ばれた文は、ひっくり返しても意味が通じるわけです。これを「鏡像現象」と呼んでいます。
Though he was young>, he became captain of the soccer team.(鏡)He became captain of the soccer team <though he was young>.
一方、次の等位接続詞のbutはひっくり返すことはできません。つまり、A and B、A but B、A or Bの形で結ばれた文Aと文Bは、時間や論理がAからBへの一方向にしか流れないのです。たとえば、「僕はいつも歯を磨いてからご飯を食べます」をひっくり返して「僕はいつもご飯を食べてから歯を磨く」とすると意味が違ってきますよね。同じように「彼は若いのだけれど、サッカーチームのキャプテンだ」をひっくり返して「彼はサッカーチームのキャプテンなのだけど、若い」とすると、強調される部分が違ってきます。つまり、「Aなのだけれど、B」はが強調されるわけです。パッと見は同じように思えますが、実は全く違うのですよ!
最後に副詞のhoweverですが、これもbutと同じで、「A.However,B.」のAとBとをひっくり返すことはできません。「A,but B.」ではBが強調されるように、「A.However,B.」もやっぱりBが強調されるからです。だから、「テーマ文(主張文・抽象文)」はよく but や however の後ろに出て来るよね。あ、howeverは副詞だから、いつも文Bの先頭に来るとは限らず、文中にも文末にも来ます。こんな具合です。
He was young. However,he became captain of the soccer team.
=He was young; however, he became captain of the soccer team.
=He was young.He, however, became captain of the soccer team.
=He was young.He became captain of the soccer team, however.
だから、簡単に「howeverの後ろが強調される」とはいえませんね。訂正します。

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