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【講義ノート108】「関係代名詞は代名詞と接続詞の働き?!」

関係代名詞を定義するのに、「代名詞と接続詞の2つの働きを兼ね備えた語」というのが一般的ですね。ま、確かにその通りなんですが、これでは代名詞と接続詞が分かっていないと何にもなりません。つまり、定義としては良いのですが、これでは説明になっていないわけです。そこで今日は先ず、この「代名詞と接続詞の2つの働きを持つ」って何かを考えてみましょう。
▼たくさん子供を持つことはアフリカの農民にとって当然のことです。なぜなら彼らは自分たちが経営する農場の為にたくさんの働き手が必要だからです。
Having many children is logical for African farmers, (    ) need a lot of workers for the family farm.
アthey・・・イbecause
ウthat・・・エwho
この空所補充問題は立命館大学が出題したものです。コンマ(,)の前で文が1つ完結していますね。そして、コンマの後ろの文には主語がありません。だったら(  )に入るのは主語の「アthey」だと思うでしょ!こんな具合です。
Having many children is logical for African farmers, they need a lot of workers for the family.(×
ん~!残念ながらこれじゃダメなんです!コンマには文を区切る働きはあるのですが、文と文をつなぐ働きはありません。だから、「文,文」は何の脈絡もなく文が並列に並んでいるようなもので、何を言ってるのだか分からない文章になるので御法度(禁止)です。日本語にするとこんな感じです。
「たくさん子供を持つことはアフリカの農民にとって当然です彼らは自分達が経営する農場のなめにたくさんの労働力を必要とします子供達の3人に1人は成人する前に死んでしまうことを彼らは分かっています・・・」
ね!これじゃあ文と文の関係が全く分からないので、とっても変でしょ!じゃあ今度は、文と文の関係をハッキリさせる為にイの接続詞 because を入れてみましょう。こんな具合です。
Having many children is logical for African farmers, because need a lot of workers for the family(×
あ゛~!これも残念ながらダメですよ!だって、接続詞 because の直後には普通の文が来ないといけません。because を入れてしまったら主語が欠落してしまいます。でも、because のお陰で文と文の関係はハッキリしました。つまり「たくさん子供をもつのは当然よ!なぜなら、農場にたくさんの労働力が必要だから」となって、「主張とその理由」が明確になったわけです。ということは、(  )に入るのは、主語になる代名詞のtheyと、文と文をつないでその論理的な関係をはっきりさせる接続詞becauseの2つの働きを持っているものだということが分かります。それが関係代名詞の who なわけです。こう考えれば、関係代名詞が代名詞と接続詞の2つの働きを持っていることが分かるよね。
じゃあ、オールマイティーの that じゃいけないのか?!ということになるのですが、直前にコンマ(,)がある場合には関係代名詞の that は使えないのです!「コンマ+関係代名詞」のような用法を「非制限用法」と呼んでいて、非制限用法では that が使えないわけです。
最後に、「コンマ+関係代名詞」の訳し方のルールを覚えておいてください。これを覚えておけば「コンマ+関係代名詞」は完璧ですよ!
・コンマの位置で文を「。」で終わらせ、
・コンマの直後に、接続詞and、but、becauseのいずれかを補い、
・先行詞を代名詞化したものを主語にしてコンマ以下の後半の文を訳出する。
空所補充問題の和訳を見てください。「~です。なぜなら彼らは~」となってますね。ちゃんとコンマのところで「。」で文が終わっていて、接続詞「なぜなら」を補って、先行詞が複数の人間だから「彼ら」を主語にして後半の訳を始めてますよね。
【第24章 関係詞(1)】例文=該当するモノなし!

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