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【講義ノート91】ASAPって何?

■できるだけ早く医者を呼んでください。
Call the doctor as soon as possible.
=Call the doctor as soon as you can.
今(2012年1月22年現在)、東海地方で猛威をふるっているインフルエンザ(influenza)ですが ―薮下もこれにやられてしまいました― 「インフルエンザ」では字数が多くて長ったらしいので、新聞の見出しで「インフル」と簡略化したのがきっかけとなり、最近では「インフル」で通じます。英語も同様に、influenzaじゃなくてflu(フルー)と略します。この様に、語の一部を省略したものを「略語」と呼びます。さて、簡略化にはもう1つの方法があって、例えば、TOEIC はTest of English for International Communicationの頭文字を並べたものです。「国際コミュニケーション英語能力テスト」くらいの意味です。この様に、一連の単語で構成される語の頭文字だけをつなげたものを「頭字語(とうじご)」と呼びます。
例文のas soon as possibleにも頭字語があって「ASAP」と簡略化して、「エイ・エス・エイ・ピー」と発音します。中には「エイサップ」言う人もいますが、ちょっと気取りすぎです。この表現が使われるのは、とても切羽詰まった状況なのだから、簡略化して言う価値はありそうですね。あ、as soon as possibleって何が省略されているか分かりますか?2つ目のas は「~と比べると」の意味の接続詞だから、直後に普通は文が来るはずですよね。それなのに主語はなくて形容詞のpossibleだけって変です。実は、元はこんな英語でした。
▼できるだけ早く医者を呼んでください。
Call the doctor as soon as it is possible for you to call the doctor.
=Call the doctor as soon as you can call the doctor.
省略の3大パターンというのがあって、これは覚えておいて損はありません。何かが足りないぞ!と思ったら、とにかく①から順番に当てはめてみることです。ASAPは①のパターンですね。itは形式主語で、その真主語はfor you to call the doctorのことシリーズです。for me to goと同じですよ。
①it isの省略 → What a pity (it is) that you can’t come with me!
②there isの省略 → Correct errors, if (there is) any.
③接続詞+A=Bの「A=」の省略 → When (I was) young, I would often run around in the woods.
略語」にしろ「頭字語」にしろ、人間は簡略化するのが本当に好きですね。でも、中にはそれはないだろう!というのもたくさんあります。ま、経団連が日本経済団体連合会の頭字語だというのは納得できます。でも、ベース・アップ(base-up)をベアはないでしょ!クマじゃないんだから!おまけに、base-upはバリバリの和製英語で意味不明です。「給料の値上げ」の意味なら、raiseと言わなければなりません。それに、日本放送株式会社がNHKって、変じゃない?!これは「低燃費」をTNPと言っているくらい違和感があります。これでは「空気読めない」がKYになるのと同じじゃないですか!名古屋栄にあるセントラルパークをセンパなんて呼ぶのは、御殿場粗挽きポークウィンナーをゴテアラポ~というのと同じくらいアンポンタンです!それに、国名であるアフガニスタンをアフガンなんて呼ぶのもアンポンタンでしょ!あ、授業中に「薮下研究室」をヤブケンと言う薮下も、同じくらいアンポンタンでした。
熱のせいで講義がちょっと、いや、大幅に脱線してしまったことをお詫びします。
【第21章 比較(1)】例文180

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