Allen君からの質問
<質問>
例文が上手く思いつかないのですが、
will以外に、canやmayの場合も「物事が安定しない」という理由で使われないと考えてもよいのですか?
mustの場合、「~に違いない」という意味で使われるときは、あまり不安定だとは思わないのですが・・・
<回答>
Allen君!ちょっと体調を崩してしまい、回答が遅くなってごめんなさい。さて、ご質問の未来の内容を表す分詞構文ですが、薮下は1度も見たことがありません!でも、理由は簡単で「時や条件を表す副詞節の中では、未来の内容でも現在形」ってあったよね。だから「AするときB」や「もしAならばB」のAは未来形にはなりません。そして、Allen君が「安定」していると考えているmustやcanですが、こういう表現は可能です。ただし、これは未来の表現ではなく、過去の因果関係を表す文です。そしてこれは実際に入試にも出題されたことがあります。
■明日早く起きなければならなかったので、僕はいつもよりも早く寝た。
Because I had to get up early, I went to bed early.
=Having to get up early, I went to bed early.
■英語を話すことができたので、米国を旅行するのに支障はなかった。
Because I was able to speak English, I had no trouble traveling in the U.S.
=Being able to speak English, I have no trouble traveling in the U.S.
もうお分かりの通り、どうやっても助動詞mustやcanは分詞構文では表現できないのです。言い換えると、分詞構文化すると消えてなくなります。だからmustやcanの代用としてhave toやbe able toを使って分詞構文化します。
学校英文法では、接続詞付きの複文を機械的に分詞構文化させる演習をよくやりますよね。だから、IfでもThoughでもWhileでも、それこそあらゆる複文が分詞構文化できると錯覚してしまいます。でも、言葉は算数や数学の様には絶対に割り切れません。これは、英語を小学生にやらせる算数のドリルと一緒にしちゃってる英語教師の方に大きな責任があるように薮下は思います。
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