【講義ノート82】分詞構文化の手順
さあ、今日から更新を再開しますよ!頑張っていきましょい!
■飛行機から見ると、その島は船のように見える。
Seen from the plane, the island looks like a ship.
さて、前回勉強したように、分詞構文は1種の省略表現ですから、省略しても元の形が分かるくらい文が「安定」していなくてはいけません。そして、文の「安定」条件は次の3つでしたね。
①副詞節が「時」を表しているとき
②副詞節が「理由・原因」を表しているとき
③副詞節が主節と「同時」か「連続」の関係にあるとき
次に、分詞構文化の省略「手順」は、上から順番に5つあります。
1.接続詞を消す。意味を明確にする場合は残しておく。
2.主語が同じなら消す。違っていたら残しておく。
3.動詞を現在分詞に変える。完了形はhaving+過去分詞にする
4.受け身や進行形の Being は省略する。それ以外の Being は省略しない。
5.not や never は文頭に置く。no は形容詞だからそのままにしておく。
今日はこの「安定」と「手順」とを使って、例文の英語を分詞構文化してみましょう。省略前の英文はこんな風でした。
▼その島を飛行機から見たとき、その島は船のように見える。
When the island is seen from the plane, it looks like a ship.
1.接続詞を消す。
When the island is seen from the plane, it looks like a ship.
「意味を明確にしたければ残しておく」とあるが、副詞節が「時」を表しているこの文は「安定」しているので、残しておく必要はない。
2.主語な同じなら消す。違っていたら残しておく。
When the island is seen from the plane, the island looks like a ship.
副詞節の主語the islandも主節の主語itも同じ内容なので、the islandを消す。ただし、主節のitはそのままでは何だかわからないのでthe islandに変えてやる。
3.動詞を現在分詞に変える。
When the island Being seen from the plane, the island looks like a ship.
動詞 is はただの現在形で、完了形ではないので having+過去分詞 にはならない。このままで分詞構文化は完了している。
4.受け身・進行形のBeingは省略する。
When the island being Seen from the plane, the island looks like a ship.
受け身や進行形を分詞構文化すると、必ずBeingが登場する。さらに、受け身ならばその直後は過去分詞が続くので、「分詞+分詞」という、決してスピード感があるとは言えない、たどたどしい文になる。そこで「Being」を省略して「分詞+分詞」構造を解消してやることになります。あ、注意して欲しいのは、動詞を過去分詞に変える手順などないと言うことです。動詞は全部現在分詞にするのですよ!受け身の時のBeingが省略されたときに、たまたま過去分詞が残るのです。
【第20章 分詞(2)】例文164
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This was written by
yabu. Posted on
水曜日, 1月 4, 2012, at 6:22 AM. Filed under
「ヤバイ英文法」. Bookmark the
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4 Comments
お久しぶりです。
最近開いていなかったので、読みなおしています^^;
分詞構文を読んでいる時に少し疑問に思ったので、
愚問であれば大変申し訳ありません。
分詞構文には、接続後や主語を減らして文を短くする特徴があるということは大体わかりました。
そこで、友人とメールをする時に英文で送ることもあり、分詞構文を使おうと思いまして・・・
「僕昨日、歌を歌いながら英語の勉強したよ」
Yesterday singing a song, I studied English.
こんな感じで良かったんでしょうかね・・・?
また別の機会に英文を書いた時
「彼は明日学校に遅刻するだろうから、僕が今のうちにそれを練習しておくよ。」
(脳内↓)
Because he will be late for school tomorrow, I practice before it’s too late.
分詞構文にしてみると、
「Will」 being late for school tomorrow, I practice before it’s too late.
なんか疑問文みたいに・・・Σ(@ロ@;)ガーン
というわけで、副詞節に助動詞が入っていた場合の分詞構文の作り方があれば教えて下さい。
おっと・・・
名前間違えてしまいました><
ALEN → ALLEN
アレンです。
Allen君、本当に久しぶりです!質問に、愚問も良問もありません。違和感を感じた時に投稿してくださいよ。さて、最初のご質問ですが、「同時」表現は「オマケ」の方が分詞化して、付帯状況分詞構文で表現します。つまり、こんな具合です。
■昨日、僕は歌を歌いながら英語の勉強をした。
I studied English, singing a song yesterday.
「勉強をする」が言いたい中心文で、「歌を歌いながら」が「同時」に行われるオマケの動作ですよね。だから付帯状況分詞構文の「,~ing」を使って「~しながら」を表現するのが一般的ですね。そして、Allen君の英文だと「連続」を表現することになってしまいます。でも、「歌を歌ってから勉強をする」って何か変だよね。
▼僕は昨日、歌を歌ってから英語の勉強をした。
Singing a song, I studied English yesterday.
さて、次に未来文を分詞構文化するにはどうするか、いう質問ですが、ハッキリ言って分詞構文にはしません。どうしてかというと、未来の文は安定していないからです。未来の予想なんて全く当てにならないもんね。詞構文は省略表現だから、文が安定していないと省略できません。そして、文が安定するには「AしたときB」か「AだからB」でしたね。そして、Allen君の英文は「AだからB」の因果文のように見えますね。でも因果文とは厳密に言うと、「Aが原因で、その結果としてBが起こる」です。残念ながら「明日、彼は学校を遅刻するのが原因で、僕は結果としてそれを練習する」という因果関係は成立してはいません。
ま、未来形の英文はあんまり分詞構文化しないと思っていてください。そして、分詞構文は一種の格式文で、裁判所の条文や国家間の条約なんかでよく見ます。だから、友人とのメールではあんまり使わない方が良いと思います。
あ、了解です。
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