【講義ノート46】byを使わない受け身②
▼たくさんの人がその事故で死んだ(ケガをした)。
A lot of people were killed (injured) in the accident.
その事故の直接の原因を作った人なんか分からないよね。つまり、動作する人が不明な場合には「by+動作する人」にはなりません。あ、in the accidentのinは「状況のin」で、byの代わりに使われているわけではありません。
▼名古屋城は1609年に建立された。
Nagoya Castle was build in 1609.
「名古屋城は大工によって建てられた」って、当たり前すぎて意味がないよね。もちろん「徳川家康によって建てられた」なら別だけど。このinは「時間のin」で、byの代わりに使われているわけではありません。この様に、動作主がハッキリしていて、言う必要がない場合も「by+動作する人」にはなりません。
▼ミルクはバターやチーズに加工される。
Milk is made into butter and cheese.
ミルクを加工するのは「我々」人間です。だから、この受け身にはby usがお尻に付くはずですが、これは情報として全く意味がありません。このintoは「完全変化のinto」で、byの代わりに使われているわけではありません。この様に、動作主がtheyやweなどの様に漠然としている場合にも「by+動作する人」にはなりません。
見方を変えると、動作主が不明の場合、動作主がハッキリしている場合、動作主が漠然としている場合に、特に好んで受動態が使われるわけですね。つまり、「by+動作主」が省略されるのではなく、「by+動作主」を書きたくないので受け身を使うわけです。
それでは、類題を解いてみましょう。
His father was ( ) in the accident.【③】西南学院大
①died・・・・・・・・②dead
③killed・・・・・・・④murdered
■彼の父親はその事故で亡くなった。
His wife is in the hospital because she was ( ) in a car crash.【④】センター試験
①broken・・・・・・・・②damaged
③destroyed・・・・・④injured
■彼の奥さんは自動車の衝突事故でケガをしたので入院している。
【第12章 態(2)】
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This was written by
yabu. Posted on
日曜日, 11月 6, 2011, at 5:30 AM. Filed under
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