【基礎のキソ】付帯状況のwithって何?②
■彼女は足をブラブラさせながら椅子に座っていた。
She was sitting in the chair with her legs dangling.
▼彼女の足は(無意識に)ブラブラさせている。
Her legs are dangling.
これは前にやった付帯状況のwithの例文です。withを中心に左が「中心の状況」、右が「オマケの状況」でしたね。では、付帯状況のwithを使わずに左右の2つの文を完全文で表現してみましょう。
■彼女は椅子に座っていて、それと同時に、彼女の足はブラブラしていた。
She was sitting in the chair, and at the same time, her legs were dangling.
次に、これを分詞構文化してみましょう。「中心の状況」の主語はshe、「オマケの状況」の主語はher legsですから、2つの文の主語が違うので独立分詞構文化しなくてはなりません。つまり、her legsは消すことができません。and at the same timeの方は接続詞と考えて消してしまいます。すると完成形はこうなります。これは「付帯状況分詞構文」と呼ばれている「,~ing」の形です。
■彼女は椅子に座っていて、それと同時に、彼女の足はブラブラしていた。
She was sitting in the chair, her legs being dangling.
さて、分詞構文では、受け身や進行形のbeingは省略できますから、このbeingも消してしまいましょう。
■彼女は椅子に座っていて、それと同時に、彼女の足はブラブラしていた。
She was sitting in the chair, her legs dangling.
あれ?!どこかで見たような英文ですね。そう!「オマケの状況」の先頭にwithさえ付ければ、一番上の付帯状況のwithの例文と同じになります。ということは、付帯状況のwithと付帯状況分詞構文とはほぼ同じ形をしていて、付帯状況分詞構文にwithを付ければ付帯状況のwithの英文になるわけです。つまり「with+付帯状況分詞構文=付帯状況のwith」の関係が成り立っていますね。
では、今度は意識的に足をブラブラしている場合を考えてみましょう。さっきと同じ様に、先ずは2つの完全文で表現します。
■彼女は椅子に座りながら、それと同時に、彼女は意識的に足をブラブラさせていた。
She was sitting in the chair, and at the same time, she dangled her legs.
「意識的に足をブラブラさせていた」はSVOで表現します。つまり足を意識的に動かす主体が「彼女」なわけですね。一方、「無意識的に足をブラブラさせていた」はA=B(SVC)で表現しました。つまり、主語は「彼女の足」でそれが勝手にブラブラ動いていたになっているわけです。じゃあ、これを分詞構文化してみましょう。接続詞and at the same timeを先ず消します。そして今度は主語が同じsheですから、これも消すことができますね。
■彼女は椅子に座りながら、それと同時に、彼女は意識的に足をブラブラさせていた。
She was sitting in the chair, dangling her legs.
もう分かりましたね!ポイントを整理しておきます。ポイントは次の3つでした。
▼「彼女は椅子に座っていた」+「彼女は(意図的に)足をブラブラさせていた」
▼「彼女は椅子に座っていた」+「足は(勝手に)ブラブラしていた」
①「付帯状況のwith」の文は、withを取れば「付帯状況分詞構文」になるのだから、どちらも元は分詞構文からできあがっていること。
②足が無意識的に勝手に動く場合は、主語がher legsだから、分詞構文化してもher legsは消えないこと(独立分詞構文)。
③意識的に足を動かしている場合は、主語がどちらもsheだから、消えてなくなること(普通の分詞構文)。
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