<質問>
come backと、go backの違いはありますか?教えてください。
<回答>
両方とも「戻る」なのですが、状況によって使い方が違います。go は「話題の中心から離れる」、come は「話題の中心に近づく」が基本です。だから、例えば一階にいるお母さんの「ご飯だよ!」に対して「うん、今行く」は go ではなくて come です。だって、食事をする場所が話題の中心だからね。もし go で答えたなら、「今から外出するからご飯は要らない」の意味になってしまいます。だって、食事をする場所から離れるが go だからね。
じゃあ go back と come back はどうなるのかというと、例えば、今まで115号館の情報教室でわたやん先生の授業を受けていて、今教室に帰ってきたとします。だから、話題の中心は皆のいる教室です。「あ、情報教室に筆箱忘れた!」と気がついて、「ちょっと、情報教室に戻って、筆箱取ってくるね」と言う場合は、I will go back to the computer room to get my pencil case.です。だって、話題の中心の教室から離れるでしょ!
しばらく経っても君は教室に帰ってこない。「あいつ、どうしたっちゃね?」と皆心配している。クラスメートの1人が携帯で君を呼び出して、早く教室に帰るようにいいます。君は「まだ、見つからへんのよ!見つかったらすぐに戻るけんね」と返事をしたとします。その場合、君は I will come back soon. と言わねばなりません。だって教室が話題の中心でそこへ近づいて行くわけですからね。これで分かったかな?
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2 Comments
understndと、knowの「わかる」の違いは
なんですか? 教えてください!
C510Y君!これはブリブリ良い質問です。
日本語の「知っている」は知識がある、「理解する」は実感として腑に落ちるくらいの意味です。この「腑に落ちる」という日本語は結構面白いよね!五臓六腑(ごぞうろっぷ)と言うように、腑とはお腹(おなか)のことです。だから、まさに実感として、まるで食べ物がお腹にストンと入るように、知識が頭にストンと吸収されると言っています。
一方、英語の「know」は、あることに精通しており、経験や実感としてそのことを良く知っている、の意味です。それに対して、英語の「understand」は、知識はあるが、そこには経験や実感はなく、その知識は身にはついてはいないわけです。あれ?何か変だなと思いませんか?だって、英語の意味と日本語の意味が真逆でしょ!だから「分かる」って結構難しいのですよ!それでは、いくつか実例を挙げておきましょう。
■僕は英語が分かる。
I know English.
I understand English.
同じ「分かる」でも、knowは英語がペラペラで、実際に経験として英語を使い、使える実感があるわけです。一方、understandは勉強したから文法や何かの知識はあるけど、生活の中で実際に道具として使っているわけじゃないわけです。でも、I know English.はあまりに漠然とし過ぎているので、普通はI know how to speak English.などのようにもっと具体的に言いますね。
■声で彼女だと分かった。
I knew her by her voice.
■彼には幸福というものがどういうものかわかっていない.
He doesn’t understand what happiness is.
この「分かる」は「区別できる」くらいの意味ですね。knowは実際の経験や身についた知識で彼女だと識別してます。一方、understandは単に区別する知識があるかないかを言っているわけです。
あ、ついでにI know herとI know about herの区別も覚えておいてください。でも、これってちょっとHですから試験には出せません。ま、かつてsensualを出題した慶応大なら出すかも知れませんがね。
■僕は彼女がどんな人か知らない。
I know her.=彼女のことを直接知っていて、場合によってはきわめて親密な関係である。
I know about her.=人から聞いて知識はあるが、実際に会ったわけではない。
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