【講義ノート17】「進行形」なのに「~している」じゃない表現②
【確定的な未来の予定を表す進行形】
■僕は3時に出発します。
I am leaving at 3:00.
進行形の形をしているのだけれど、「~している」の訳語が付かない場合の2回目です。これで進行形に関する講義は終わりです。
leave は一瞬で動作が完了する「瞬間動詞」でした。忘れた子はここを見直してください。瞬間動詞の動作は一瞬で完了するのだから、それを進行形にしても、その動作がしばらく続いているという意味の「~している」にはなりません。つまり、しばらくの間「出発し続けている」ことなんて不可能なわけですね。だから瞬間動詞を進行形にすると、「事態が確実に3:00に出発する方向へ進んでいる」の意味を表現するわけです。これを「確定的な未来の予定」と文法では言ってます。
未来の表し方には次の5つがありました。これも忘れた子はここで復習しておくこと。
①I will leave at 3:00.(助動詞will)
②I am going to leave at 3:00.(助動詞be going to)
③I am leaving at 3:00.(現在進行形)
④I will be leaving at 3:00.(未来進行形)
⑤I leave at 3:00.(現在形)
文法では下に行くほど実現の確実性が高くなると考えます。②と③の区別はとても微妙なのですが、「英文の長さが短く成れば成る程、現実との直接的関係性が高くなる」と考える学者が結構いて、②よりも③の方が確実性が高いと考えています。5つの中で「確定的な未来の予定」を表現できるのが③④⑤の3つです。特に瞬間動詞は⑤の現在形を使って「確定的な未来の予定」を表します。この5つは下に行くほど確実性が上がるのだから、本当はそれなりに訳し分ける必要があるのですが、ネーティヴに言わせると、どれも「僕は3時に出発します」で良いそうです。実現の確実性もそんなに大きく違うわけではないと言います。これも英文が持つ現実感覚が英文法とは大分かけ離れていることを表してますね。
ま、進行形、未来進行形、現在形が「確定的な未来の予定」を表すことをだけ覚えておけばOKです。これで第4章までの講義は終了です。明日はどうも台風15号が名古屋を直撃しそうですから、学校は休校、J組のCheck Drillも実施できそうにありません。でも、来週に備えてちゃんと勉強しておくこと!
【第4章 動詞と時制(1)】
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This was written by
yabu. Posted on
火曜日, 9月 20, 2011, at 3:20 PM. Filed under
「ヤバイ英文法」. Bookmark the
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2 Comments
例えば、
6年後私が医師でいるためには今は何をすべきなんだろう?
(失敗した後に)
なぜ失敗してしまったんだろう?
今までの自分に何が足りなかったんだろう?
みたいな文を英訳した時にどんな英文になりますか?
最初の文は後半に「今」という言葉があるので進行形を使う気がするのですが・・・。
・What can I do now to become a doctor in six year?
・Why did I make mistake?
・What am I lacking until now?
先ず「医者でいる」は、まだ医者になってないので「医者であり続ける」の意味じゃないから、「医者になるには」と解釈します。だから進行形にはなりません。「今」があるからといって必ずしも進行形だとは限らないわけですね。そして、「今までの自分に何が足りないのか」のbe lackingは、進行形ではなくて形容詞です。つまり、interestingのingと同じです。ということは、この英文は全部進行形ではないことになります。「今」にだまされてはいけません。
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