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【講義ノート14】「~している」なのに「進行形」じゃない表現④

■うちのお爺ちゃんは耳があまり良く聞こえない(耳が遠い)。
My grandfather doesn’t hear well.
知覚している状況」を表す状態動詞です。これはいわゆる「無意識の知覚」と呼ばれているもので、自分の意志とは無関係に目さえあれば見える、耳さえあれば聞こえる、鼻さえあれば匂いがする、舌さえあれば味がする、肌に触れれば感じがする、と言うことです。「知覚している状況」を表す「無意識の知覚」はいわゆる「五感」なのだから、次の5つがあって、どれも「~している」の訳語が付いています。
・見えている(視覚)see
・聞こえている(聴覚)hear、音がする(聴覚)sound
・感じている(触覚)feel
・味がする(味覚)taste
・匂いがする(嗅覚)smell
じゃあ下の「意識的な知覚」と比べてみましょう。
・見る look at
・聞く listen to
・触る touch
・味わう taste
・匂う smell
意識的に見たり聞いたり臭いをかいだりする場合は、動作動詞になることに注意してください。そして taste と smell がカブっているということは、この2つは動作動詞でも使えるのだから進行形になるわけです。こんな具合です。
■彼はそのワインの香りを嗅いでいる。
He is smelling the wine
実は、この taste と smell はちょっと変わっていて、「知覚動詞」の異端児なのです。というのは、普通「知覚動詞」は、例えば「見る+何が+どの様にするのを(原形)」、「見る+何が+どの様にしているのを(現在分詞)」の2つの語順をとるのですが、smell は生々しい知覚動詞 findと同じで「臭いで分かる+何が+どの様にしているのを(現在分詞)」でしか使えません。taste に至っては両方ともダメです。
■何かが焦げている臭いがします。                                                                               I can smell something burn.(×)
I can smell something burning.(◎)
■ひどい風邪を引いているので、何も味がしない。
I can’t taste anything because I have a bad cold.
さて、お爺ちゃんの耳がだんだん聞こえなくなってきた様な場合は、「変化途中の知覚の状況」ですから進行形になります。こんな具合です。
■うちのお爺ちゃんは最近だんだん耳が聞こえなくなってきている。
My grandfather is not hearing well these days.
じゃあ、類題を解いてみよまい!
On my way to school each day, I generally (   ) many dogs and cats.【③】
①were seeing・・・・②am seeing
③see・・・・・・・・・・・・④was seen
■毎日学校へ行く途中、たいていたくさんの犬やネコを目にする。
【第4章 動詞と時制(1)】

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