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委員長からの質問

<質問>
動詞と文型に関する質問です。
4型クズレの文のto+名詞は前置詞+名詞=副詞なので4型クズレは第3文型だと考えてよいのでしょうか。
あと、第5文型のSVOCのC(補語)にどんな品詞を当てはめていいのかが、未だにわかりません。
どうかお教えください。
<回答>
委員長!回答が遅くなってごめんなさい。今、薮下は教員免許証を更新する為に1日中(8時30分から4時10分まで)大学の先生の講義を我慢して聴くという「拷問」を受けなくちゃなりません。面白い講義なら良いのですが、半分は準備に時間をかけたとは思えない全くの間に合わせ講義で、ブリブリ疲弊します(人前で話しをするのなら、それなりの準備をしろ!と声を大にして言いたい!)。ですから、今朝はクタクタで昼まで目が覚めませんでした。起きてブログを見てみたら、委員長から同じ質問が2通届いていて、ビックリしています。
さて、いつもながらブリブリ良い質問です。これは「ルールは人のためにあるのか、人はルールの為にあるのか?」という質問と同じです。委員長の言うように、現代英文法では「4型クズレ」は第3文型や第1文型に分類されます。例えば apologize は自動詞だから第1文型ですね。こんな具合です。
▼彼はデートに遅れたことをあたしに謝った。
He apologized to me for being late for our date.
もちろん、S+V+O+Oの2つの「O」は目的語なのだから、名詞じゃなくちゃいけません。つまり「誰に」も「何を」も名詞じゃないといけないわけです。そして 、to me や for being late for our date は「前置詞+名詞」なのだから、名詞にはなれない。だから英文法では、apologize は自動詞で、第1文型しかとらないことになります。
でも、もっと広い視点から見て apologize を「謝る+to 誰に+for 何を」の第4文型だと捉えることもできますよね。この覚え方のほうが語順が自然に身につきます。だって、「誰に+何を」に近いでしょ!だから薮下はこれを「4型クズレ」と読んでいます。何か表現を覚えようとするときに、使えるやり方、使いやすいやり方で頭に入れるべきだと薮下は思います。たとえそれが文法の理論に反するものであっても、です。だって、ルールは僕ら使用者のためにあるのですから!そのためなら薮下は平気でウソをつきます。
さて、SVOCの第5文型の「C」は、簡単に言うと「形容詞」ということです。本来の形容詞は限定用法と叙述用法という使い方しかないのですが、その枠を越えて名詞を飾るので苦し紛れに「補語」と呼んでいるわけです。でも、O(目的語=名詞)を飾っているわけだから、歴とした形容詞です。
形容詞には次の様なものがありました。授業でやった後置修飾、覚えてますか?
・今日読む(べき)本=a book to read today(不定詞の形容詞用法)
・日本を扱っている本=a book dealing with Japan(現在分詞)
・英語で書かれた本=a book written in English(過去分詞)
・机の上の本=a book on the desk(前置詞+名詞)
・父が買ってくれた本=a book which Father bought for me(関係詞)
「C」は形容詞なのですから、最後の関係詞以外は全部「C」になります。例えば知覚動詞。「知覚動詞+O+C」のCには、原形不定詞、現在分詞、過去分詞が来ます。
・僕らはゴジラがガメラを殴るのを見た。We saw Godzilla [to] strike Gamella.
・僕らはゴジラがガメラを殴っているのを見た。We saw Godzilla striking Gamella.
・僕らはガメラがゴジラに殴られているのを見た。We saw Gamella struck by Godzilla.
付帯状況のwithもそうです。「with+O+C」のCには、過去分詞、現在分詞、前置詞+名詞がきます。
・目をつむって with his eyes closed
・足をぶらぶらさせて with his legs dangling
・ポケットに手を突っ込んで with his hands in his pockets
この例文の C は、直前の名詞 O をすべて飾っているわけです。「ガメラを叩くゴジラ」、「ガメラを叩いているゴジラ」、「ゴジラに殴られたガメラ」、「閉じられた目」、「ぶらぶらしている足」、「ポケットの中にある手」と考えてみてください。「C する O」なら C は不定詞、「C された O」なら C は過去分詞、「C している O」なら C は現在分詞、「 C の位置にある O」なら C は前置詞+名詞なわけです。

4 Comments

  1. キューピー wrote:

    FORESTの47Lessonsの問題集を解いていて少し疑問に思った事があったので質問します。
    第2章 動詞と文型(1)の大問4の(3)なんですが、
    私は兄をブラウン先生に紹介した。 僕は
    I presented my brother to Mr.Brown.
    としたのですが、
    I introduced my brother to Mr.Brown.
    でも、大丈夫ですか?

    日曜日, 9月 11, 2011 at 6:47 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    はい、presentもintroduceも両方とも「人に紹介する」の意味で使えます。ただし、presentで紹介を受ける人は、とても高貴な人でないといけません。キューピーちゃんの例文だと、Mr. Browonは大統領であったり、国連の事務総長であったりする必要があるわけです。でも、大学入試ではそこまで試されることはありません。安心してpresentを使ってください。裏を返すと、大学入試は、しょせんその程度の知識を試しているわけです。全然、大したことはないのですよ!

    日曜日, 9月 11, 2011 at 8:25 PM | Permalink
  3. 委員長 wrote:

    ご回答ありがとうございました。
    じゃあ、「これらの文が何型か答えよ。」みたいな問いでは、4型クズレの文を第4文型だと答えてもかまわないのですか。
    あと、
    ・目をつむって with his eyes closed
    ・足をぶらぶらさせて with his legs dangling
    この2つの文で、どうして目を閉じるのは、edで、
    足をぶらぶらさせるのは、ingなんでしょうか。
    度々の質問で申し訳ありません。

    日曜日, 9月 11, 2011 at 9:31 PM | Permalink
  4. yabu wrote:

    大学入試では文型を当問題は出ません。逆に、出るような大学には行かない方が良いでしょう。薮下のCheckDrillでも文型を問う問題は出しません。安心してください。
    with his eyes closedには「彼が自分の意志で目を閉じる→目は彼によって閉じられる」という彼の意識的行動が表現されています。逆にwith his legs danglingには「足が彼の意志とは関係なくブラブラと動いている」という彼の無意識的な行動が表現されています。でも、本当に意識的に目を閉じたり、無意識的に足が動いているのかと言えば、そこまでは分かりません。そこが慣用表現のいい加減なところです。

    月曜日, 9月 12, 2011 at 7:56 AM | Permalink

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