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悪魔の語法(動詞編17)「人 to ~」型 その2 【人に~するように命令する】

【2.人に~するように命令する】
■僕は彼にそこへ行くように命じた。
I told him to go there.
I ordered him to go there.
I commanded him to go there.
tell は中学の時に習った通り「言う」という意味なのですが、「相手からの反応は一切期待せずに一方的に誰かに何かを言う」が原義です。そこから、相手に有無をも言わせぬ強制力が出てきて「命令して言う」の意味が派生します。単に、誰かに何か内容を伝える場合は「tell+誰に+何を(that 文)」を使い、人に命令する場合のtell 人 to ~」とは区別します。
喫茶店で「コーヒー持ってこい!」と命令するのを「コーヒーをオーダーする」と言いますね。だからorderも「人 to ~」の語順を取ります。
テレビゲームで取説に載ってない指示・命令のことを「隠しコマンド」と言いますよね。決まったパターンでキーを押してゆくと、キャラがフル装備の状態になったり、キャラの初期値が上がったりしました。このコマンド( command )っていうのがコンピュータに与える指示や命令のことですから、他動詞command も「人 to ~」の語順を取るわけです。
僕は彼にそこへ行くように強く要求した。
I demanded that he should go there.
command とよく似たのに demand というのがあります。-mand には「命令する」の意味があり、2つと同じ -mand を含んでいます。con(m)- は「全体」とか「皆んな」の意味だから command で「皆んなに命令する」となります。deは「上から下へ」の意味だから demand で「上の者が下の者へ命令する」となります。「命令する」の -mand が両方にあるのですが、command は「命令系」、demand は「要求系」の単語だから、demand はあくまでも強い「要求」であることに注意してください。2つはよく似ているのですが、使い方が全然違います。demand は「人 to ~」型の語順は取らず、「that文(べき should 付き)」が後ろに来ます。意味や形のよく似た語が全く別の使い方をするので、(サクラとして)良く出ます。要求系の他動詞にはお馴染みの「何を+of 誰に」の語順を従えます。こんな具合です。
僕は彼に謝罪を要求した。
I demanded an apology of him.
それでは類題を解いてみましょう。
She told (     ) spend more than ten dollars.【①】
①me not to・・・・②me do not
③to me not・・・・④not me to
■彼女は僕に10ドル以上使わないようにしろと言った。
point
①「人に~するように命じる」=tell 人 to ~、order 人 to ~、command 人 to ~
②「人に~するように強く要求する」=demand+that 文(should)
③「人に事を要求する」=demand+何を+of  誰に

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