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悪魔の語法(動詞編10)注意すべき類義語 【言う】

今日から「日本語にすると意味は似ているのに使い方の違う語」、つまり「類義語」の勉強をします。最初は「言う」です。先ず他動詞 say と tell の共通点は、「内容を伝達する」です。言い換えると、相手に伝えたいまとまった内容が that+文のパッケージで表現されます。このthat+文は「ことシリーズ」です。こんな具合です。
■彼女は僕の手助けが必要だと言った。
She said that she needed my help.
She told me that she needed my help.
じゃあ、say と tell の相違点は何かと言うと、「誰に」の表現の仕方が違うところです。
■彼女は僕の手助けが必要だと僕に言った。
She said to me that she needed my help.
she told me that she needed my help.(間接話法)
say は相手の存在を前提としていません。だから、誰に対して言ったのかを say の直後にわざわざ 「to 誰に」 の形で示してやる必要があります。逆に、言いたくなければ「to 誰に」は必要ありません。一方、tell は第4文型「言う+誰に+何を」の語順を取るので、相手の存在を前提としています。つまり相手が初めから文中に組み込まれているわけです。だから、「誰に」を省略して、「tell+何を」とすることはできません。
さらに、say は相手に伝えたい内容をthat+文だけじゃなく“文”でものパッケージで表現できます。これは直接話法と呼ばれる伝達様式です。一方、that文の方は間接話法と呼びましたね。
■彼女は僕に「あたしはあなたの手助けが必要よ!」と言った。
She said to me, “I need your help!”(直接話法)
類題は、次回のspeak、talkのところでまとめてやりましょう。
point
say や tell は「内容を伝達する」が共通の特徴で、「内容」は文の形になる。
①「誰かに何か(内容)をsayする」=say to 誰に+何を(that+文)/ say to 誰に, “何を(文)”
②「誰かに何か(内容)をtellする」=tell+誰に+何を(that+文)

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