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キュウべぇ君からの質問

<質問>
どうも、キュウべぇです。
 これだけ語句整序50のアップロードありがとうございます!これで勉強にも一層精が出るというものです!さて、本日は質問が有ってここに参りました。
 This was not the sort of reception he had anticipated, nor was (     ) he was prepared to tolerate.
 1,one it  ・・・ 2,it one  ・・・ 3,it that  ・・・ 4,that it
答えは2らしいのですが、二つのレベルで理解出来ません。第一に、it wasがnorによってnor was itになっているのは分かるのですが、the sort of reception he had anticipatedを受けるのはoneではなくてthatではないのでしょうか?そして第二に、oneが関係代名詞等により限定される場合冠詞が付く、という事をNEXT STAGEで学んだ記憶が有るのですがこの問題では何故oneに冠詞が付いていないのでしょうか?
<回答>
先ず「the sort of reception he had anticipatedを受けるのはoneではなくてthatではないのでしょうか?」の質問ですが、やはりoneで受けます。キュウべぇ君の主張の骨子は「thatは既出のthe+名詞の度繰り返しを避ける。このthe sort of receptionこそまさにthe+名詞。だからthatを使うべきである」というものですね。実は、このルールは「文法規則」というよりも、「問題を解くためのコツ」みたいなもので、例外の方が多いと思ってください。特に、大学受験用の学習者向け問題集の解説には、著者が勝手に考えた「問題を解くためのコツ」がたくさん載ってます。
根本的な文法規則で云うと、指示代名詞のthatは「それ」とか「あれ」など具体的に指がさせる特定の物を指し示します。一方、不定代名詞のoneは不特定の物、同種の物を指し示します。だから、具体的に特定の物を「これ」とか「あれ」と指さすことができません。次の英文を見てください。
■これは僕らがいつもやっている種類のことだ。
This is the sort of thing that we always do.
この例文に出てくるthe sort of things that we always doもthe+名詞の形をしてますが、「僕らがいつもやっている種類のこと」は漠然としていて、その行為を具体的に「これ」とか「それ」と指さすことはできませんね。普通the+名詞は、特定の「それ」に限定されますが、the kindやthe sortは例外です。たとえ飾り予告のtheが付いていても、特定の「それ」には限定されません。ね!「問題を解くためのコツ」って、あんまり信用できないでしょ!じゃあ、もし問題文がこうだったらどうでしょうか。
■これは彼が期待した応対ではなかったし、それを我慢するつもりもなかった。
This was not the reception [that]  he had anticipated, nor was it the one that he was prepared to tolerate.
ほらね!今度はthe oneになってるでしょ!だって、sortやkindが取れて「彼が期待した応対」が特定の「それ」だと限定することができるからです。
次に「oneが関係代名詞等により限定される場合冠詞が付くのでは?」の質問ですが、これもさっきと同様に、後ろに飾りが来るからと言って、必ず飾り予告のtheがつくわけではない。確かに、名詞の後ろに飾りが来ると特定の「それ」に限定されることが多いのですが、例外もあるわけです。「問題を解くためのコツ」の効果は、とても限定的であることを覚えておいてください。そして、この問題が成り立つのは4択だからでしょうね。もし空所補充だと誰もできないでしょう。

2 Comments

  1. キュウべぇ wrote:

    まだ少し分かりません…
    先生の解説を読んだ限りでは代名詞thatは具体的に特定の物を「これ」とか「あれ」と指さす事が出来る場合に用いる事が出来るという事だと思うのですが、それでは解説の例文に出ていた
    This was not the reception [that] he had anticipated, nor was it the one that he was prepared to tolerate.
    の場合sortやkindがない、つまり「これ」とか「あれ」と指さす事が出来るのですからthatで受けてはいけないのでしょうか?

    金曜日, 7月 29, 2011 at 8:25 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    キュウべぇ君はもうすでに「同じ名詞の繰り返しを避けるthatとthe one」の違いを知っていると思って、説明を省略してしまいました。thatもthe oneも両方とも特定の「それ」や「あれ」を指すのですが、例文に出てきた「応対(reception)」には色々あって、例えば「彼が期待していた応対」には「相手よりも先に部屋に居て待っていること」とか「冷たい飲み物を出すこと」や「部屋がきちんと片付いていること」など、いくつかある中から特定の1つを選んで指しているのでthe oneなのです。では、thatを用いる典型的な例文を見てみましょう。
    ■日本の人口はイギリスの人口よりも多い。
    The population of Japan is larger than that of Britain.
    「日本の人口」が1つ、2つ、3つとか、「イギリスの人口が」1つ、2つ、3つなんて数えないでしょ!つまり、特定の「それ」や「あれ」であっても、いくつかある中の1つを指すのではなく、それしかないものを「それ」と指さしているのがthatなのです。

    土曜日, 7月 30, 2011 at 8:58 AM | Permalink

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