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関係代名詞thatを好んで用いる場合(第23章 関係詞2・第11講)

■僕は犬を飼っています+それはとても速く走ります
I have a dog.

That runs fast.
→I have a dog that runs fast.
関係代名詞がどうやって生まれたのかを、『たのしい英文法(三友社出版)』の中で 林野滋樹氏が上手に説明してくれてます。「僕は犬を飼っている」と「その犬はとても速く走ります」は別々の文として発話すれば済みます。「僕は速く走る犬を飼っている」なんて普通は言う必要はありません。ところが、中世くらいに、この2つの文をひっつけて1つにしてしまった、というわけです。つまり、関係代名詞のthatはもともとは、指示代名詞の「それ」だったわけです。
じゃあ、関係代名詞のwhoやwhichは何だったのかというと、見ての通り疑問詞です。
■僕は人を知っています+それは誰かというと+君のことを助けてくれる人です
I know a man.
who
He can help you.
→I know a man who can help you.
Heとwhoとが合体してしまってるのが分かります。だからhe – who、his – whose、him – whomと発音もそっくりですね。モノはこんな具合です。
■これは本です+それはどれかというと+僕が一番欲しい本です。
This is the book.
which
I want it the most.
→This is the book which I want the most.
じゃあ、関係代名詞thatを使うのがどういう場合なのかというと、指をさして「それ」と特定できる場合だと分かります。「これは僕が一番欲しい本です」は1冊に特定できますよね。だから、thatを使うわけです。
■これが僕が一番欲しい本です。
This is the book that I want the most.
一方、君を助けてくれる人は1人ではないので、I know a man that can help you.よりもI know a man who can help you.の方が良いわけです。ま、現代英語ではどっちも普通に使うので、最近は入試でもあまり出題されなくなりました。
先行詞が特定の1つに限定される時には、先行詞に「唯一・絶対のthe」が着きます。こんな具合です。
■彼女こそまさに僕が好きになった娘だ。
She is the very girl.-言いたい文
I fell in love with her.-飾りの文
→She is the very girl that I fell in love with.
■彼女は僕が好きになった最初の(ただ1人の・一番キレイな)娘だ。
She is the first girl.
She is the only girl.                   + I fell in love with her.
She is the most beautiful girl
→She is the first girl that I fell in love with.
「まさに」「最初の」「ただ1人の」「一番~な」はどれも先行詞が特定の1人(1つ)に限定されるので「唯一・絶対のthe」がついていますね。そして特定の1人(1つ)を「それ」と指すことの出来るのがthatなわけです。

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