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谷村君からの質問(第4回 a~thingsの矛盾)

<質問>
a great many thingsは「1つの」の意味の冠詞aと、複数を意味するthingsが一緒になっていて、おかしくないですか?
<回答>
中学の時に習った表現でこんなのがありました。
■うちのたくさんの生徒がAKBのことが好きだ。
A lot of students in our school love the AKBs.
よく見ると、これもおかしいよね。だってa~booksだもんね。さて、1学期に習った「A of B」の用法を思い出してください。
・「BがAする」(主格)
・「BをAする」(目的格)
・「Bの持つA」(所有格)
・「BというA」(同格)
・「Bの中のA」(部分)
・「BでできたA」(構成要素)
・「AのB」(単位・数量)
最後の単位・数量のofだけはA、Bの順番が他とは逆だったね。実はa lot of studentsの表現は、この最後の用法なのです。だって、「たくさんの~」っていうのはまさに「数量」のコトを言ってるわけだからです!そして、「A of B」ではAもBも別々の名詞です。だから、この「a」はlotという名詞を飾っていて、studentsを飾っているわけではない!これと全く同じコトがa great many studentsにも言えるのです。
■うちの非常に多くの生徒がAKBのことが好きだ。
A great many (of)students love the AKBs.
あれ?って思っているでしょ!ofが(  )に入ってるよね。実は昔、この表現にはofがあったのです!でも、時代の流れと共にofが消えて無くなった。だから、さっきと同じように「a」 はgreat manyを飾っていて、studentsを飾っているわけではない。実際に、数量を表す表現のほとんどが「A of B」の形をしています。だから、いつかは次のofも無くなる可能性があるわけです。
・a good number of students
・a great number of students
・a large number of students
・a great deal[amount] of money
・a good deal[amount] of money
ちなみにnumberは「数」、dealやamountは「量」の意味です。amountは山(mountain)の親戚言葉で、砂糖や砂など1粒1粒数えても仕方がないものは、山盛りいくらで量るしかない。だから山(amount)なのです。ヤンソン君、なかなか良い質問でした。

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