Skip to content

関係代名詞の非制限用法って何?(その3)

つぎの2つの英文を比べてみよう。
①He has three sons who are doctors.
②He has three sons, who are doctors.
違いは何かというと、関係代名詞whoの直前にコンマ(,)が有るか無いかです。これで意味がどう違ってくるのでしょうね。<模試対策授業・第2回「, so that+文」と「so that+文」の違い>のところで勉強したことを覚えてますか?
コンマには文を完全に区切って、文を分断する力がある。だから訳語では、コンマの部分を「。」で区切っている。
ここでもこのルールが生きています。だから訳をしてみるとこうなる。
①彼は医者をやっている3人の息子がいます。
②彼には3人の息子がいます。そして彼らは医者をやっています。
この2つの違いが分かりますか? ①では、医者をやっているのは3人だけど、彼に何人の息子がいるのかは分からない。一方、②では彼には3人しか息子がいないと分かる。だって、ここで文が区切れているでしょ!そして3人全員が医者をやっている。①の関係代名詞whoはthree sonsにかかっています。つまり、three sonsとwho以下の飾りは密接に結びついている。だから「飾りから先に訳せ」のルールが適応されます。文法用語でこのことを「who以下の飾りがthree sonsを限定的・制限的に飾っている」と言います。
一方、②ではコンマ(,)のところで文が一度区切れます。つまり関係代名詞whoはthree sonsにかかっていない。three sonsはwho以下と結びついてはいないわけです。だから「飾りから先に訳せ」のルールは適応されない!これは(その1)でやった例文と同じですね。
I have a guitarthat has a very good sound.
ということは、②は関係代名詞がもつ原初的な古い用法だと言えます。文法用語でこのことを「who以下はthree sonsを限定的・制限的に飾っていない、言い換えると非限定的・非制限的に飾っている」と言います。これが「関係代名詞の非制限用法」です。てことは、関係代名詞の直前にコンマ(,)があれば、文を1度そこで区切る。そしてandを補って文を続けてやる(継続してやる)と良いわけですね。だから非制限用法のことを「継続用法」と呼ぶ場合もあります。そしてwhoを代名詞に変えてやる。
He has three sons, who are doctors. → He has three sons, and they are doctors.
じゃあ、次の英文はどうでしょう。
I like this guitar, that has a very good sound.
He had three sons, who didn’t take over his business..
これらはandでは上手く行きません。何を補ってやると良いでしょうね?考えてみてください。
I like this guitar, because it has a very good sound.
He had three sons, but they didn’t take over his business.
僕はこのギターが好きだ。なぜならとても音色が良いからだ。
彼には3人の息子がいた。しかし、息子たちは家業を継がなかった。
まとめます。非制限用法で知っておくべき事は次の3つ。
1.関係代名詞の直前にコンマ(,)があれば、文を1度そこで区切る。
2.飾りから先に訳さない。
3.関係代名詞を「接続詞+代名詞」に変えてやる。その時、接続詞はand, but, becauseなどを入れてみる。

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*