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肯定文の中のany(構文006)

数量を表す形容詞で「いくつかの・何人かの・いくらかの」の意味を持つsome。girlsやapplesは数えられる名詞、moneyは数えられない名詞ですから、someはどちらにも使えます。数えられる名詞に付くと「いくつかの」、数えられない名詞に付くと「いくらかの」の意味になります。人は数えられますから「何人かの」となってますね。和訳をするときはなくても良いです。
I can see some beautiful girls under the tree.    木の下に何人かの綺麗な女の子が見える。
There are some apples on the table.     テーブルにいくつかのリンゴがある。
Some money was lost by accident.     誤っていくらかのお金がなくなった。
このsomeが疑問文や否定文で用いられると、anyになります。肯定文でsomeは「いくつかある」、「いくらかある」の意味で一定数量があることを前提としていますが、疑問文でanyになると「いくつ?」「いくら?」と、あるかどうか分からなくなる。否定文でnotと一緒にanyが使われると「1つも~ない」「少しも~ない」の意味になる。
Can you see any beautiful girls under the tree? 木の下に綺麗な女の子が見えますか?
Was any money lost by accident?  誤ってお金がなくなりましたか?
There are not any apples on the table.  テーブルにはリンゴが1つもありません。
「肯定文のsome、否定・疑問文のany」だけだったら簡単なのですが、「肯定文のany」「疑問文のsome」というのがあります。そしてこっちの方が良く試験に出ます。ここでは「肯定文のany」を説明します。
Any club member can use the room.クラブの人間なら誰でも、その部屋が使えます。
Tom is taller than any other boy in his class. クラスの誰よりも、トムは背が高い。
Any coat is better than none.   どんなコートでも、無いよりはましだ。
肯定文でanyを使うと、「どんな~でも・・だ」、「どんな~より・・だ」の意味になる。だから、構文006の英文は「どんな科学者と比べても」の意味になっているんだ。そして、この意味では「any+可算名詞の単数形」になるのに注意してください。
↓He is a great scientist.
彼は偉大な科学者だ。
↓He is as a great scientist
彼は同じくらい偉大な科学者だ
[asとgreatは仲が良いのに離ればなれになっている](×)
↓He is as great a scientist
彼は同じくらい偉大な科学者だ
[これでasとgreatが一緒になった!でも比べるものがない](△)
↓He is as great a scientist as any scientist
どんな科学者と比べても、彼は同じくらい偉大な科学者だ。
[as以下の比較対象が加わって正しい英文になった](◎)
↓He is as great a scientist as any scientist that ever lived.
今までにいたどんな科学者と比べても、彼は同じくらい偉大な科学者だ。
[any scientistに飾りが付いた。]

2 Comments

  1. AKB47 wrote:

    He is as a great scientistがHe is as great a scientistになる仕組みがよくわかりません。

    水曜日, 12月 29, 2010 at 10:30 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    これは良い質問です、AKB47君。では、次の2つを比べてみると分かりやすいと思います。
    He is tall+You are tall. = He is as tall as you are.
    彼は君と同じくらい背が高い
    これは簡単だね。「同じくらい高い」だからas tallとしてやれば良い。でも、次はどうだろう。
    He is a tall boy+You are a tall boy.=???
    彼は君と同じくらい背が高い少年です。
    さて、どこに「同じくらい」の意味のasを入れたらよいかわかりにくいよね。まず、<a tall boy>がセットだと考えて、その前にasを置きたくなる。
    He is as a tall boy as you are.(×)
    でも、これじゃあas tall(同じくらい背が高い)という意味のかたまりの間に冠詞のaが割り込んでいて、意味が分断されているからダメ。仕方がないので、asとtallをセットにする為にtallをaの前に出してしまう。これもちょっとした倒置で、「一部逆転型」。
    He is as tall a boy as you are.(○)
    倒置はもうすでに授業でやったね。ここでもう一度復習しておこうか。倒置とは、普通の語順を崩して語順異常を起すことで、読者の驚きを誘い、それによって特定の語句を強調する技法です。強調したい語句を普通は文頭に置きます。倒置には次の3つのタイプがありましたね。
    ・一部逆転型
    As he is young, he is rich.
    →Young as he is, he is rich.
    ・完全逆転型
    The bus comes here.
    → Here comes the bus!
    ・疑問文型
    I never dreamed of such a thing.
    → Never did I dream of such a thing.

    木曜日, 12月 30, 2010 at 6:57 AM | Permalink

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