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無生物主語の訳し方は?

使役動詞letの使い方は覚えているかな、安藤(アンドウ)君!?
make=無理矢理させる
let=やらせてあげる
have/get=上の者が下の者にさせる
使役動詞letがallowとほぼ同じ意味で使うことができることは講義の中で説明したね。
It lets them get in touch with friends more easily.
It allows them to get in touch with friends more easily.
違いは「let+人+原形不定詞」と「allow+人+to不定詞」。make、let、haveも昔はletやallow同様にto不定詞を使っていたんだけれど、時間の流れと共にtoが無くなってしまった(原形不定詞になった)。でも、多義語getはtoが無いと使役だとわかりにくいし、allowは昔のままのtoが残っているだけだ。getの意味、全部言える?
<A get B>
AはBになる
AはBを手に入れる
AはBを理解する
AはBをやっつける
AはBに到着する(Bがthere / here)
<getO+C>
OをCにする
OにCさせる
そして、この使役動詞もallowもモノ主語と仲が良い。第3回の(6)の英文もIt、つまりthe Internetが主語に成ってるね。この英文を直訳すると次のようになる。
■インターネットは社交的な人がもっと簡単に友達と連絡がとれるようにさせる。
「モノが人に何かを可能にさせる」の発想は、とても英語的だ。以前、チャペルで話したように、英語は「する・させる」の言語だったね。でも、日本語にはこの発想がない。日本語は「勝手にそうなる」の言語だった。覚えているかな?だから「可能にさせる」じゃなくて「何かが可能になる」とすると、日本語としてシックリいく。
■社交的な人はもっと簡単に友達と連絡がとれるようになる
モノ主語はこのままではつながりが悪いだろ。やってみようか?
■インターネットは + 社交的な人はもっと簡単に友達と連絡がとれるようになる
ほら、ダメでしょ。しゃあ、モノ主語はどうすればよいのかというと、「①原因」、「②条件」、「③手段」で訳出すると上手く行く。
インターネットのおかげで(原因)
もしインターネットを使ったら(条件)
インターネットを使うことで(手段)
3つともOKなのだけれど、大体「原因」でやると上手く行く。つまり「Aのおかげで」とか「Aのために」とやってやる。つながりが悪ければ「条件」や「手段」を試してみると良い。日本語は本来、人主語の言語だった。だから主語が省略されていても、目上の人間なのかどうかは述語を見れば簡単に想像がついた。古典でやってるでしょ!でも、英語が入ってきたおかげで、この原則が崩れてしまった。だからモノ主語をとるletやallowは直訳すると変になる。
★「モノが、人に何かをできるようにさせる」→「モノののおかげで、人は何かができるようになる」
モノ主語の訳し方をまとめると、こうなる。
モノ主語は人(目的語)を主語にして訳し直す。モノ主語自体は「①原因」「②条件」「③手段」の副詞に変え てやる。

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