「同格」って何?
「同格」には「①意味的同格」と「②文法的同格」の2つがあります。意味的にA=Bの関係にある場合に、広い意味で「AとBとは同格関係にある」と言えます。これが「①意味的同格」です。これらは和訳すると「つまり」、「すなわち」、「言い換えると」となります。
・A, namely B The Big Apple, namely New York City
・in other words The Big Apple, in other words New York City
・that is [to say] The Big Apple, that is to say, New York City
・or The Big Apple, or New York City
ビッグ・アップル、すなわちニューヨーク
広い意味では、他にもコロン(:)、セミコロン(;)、ダッシュ(―)も同格だと言う人もいます。
・A: B Mike’s sons: Ken and Jim
・A―B Mike’s sons―Ken and Jim
・A; namely B I went to The Big Apple; namely [that is to say] New York City.
コロンやダッシュはAとBの間において、イコール(=)の意味になるのですが、セミコロンはnamelyやthat is to sayの直前において使います。つまり、namelyやthat is to sayとセットで用いるわけですね。一方、厳密な意味で「A=B」の関係を文法的に表現できるのは次の5つの場合だけです。
・A,B Mr. Smith, Mike’s father マイクの父であるスミス氏
・A B Mike’s father Mr. Smith マイクの父であるスミス氏
・A of B the name of Linda リンダという名前
・A that B the fact that he went there 彼がそこへ行ったという事実
・A B(間接疑問文) the question whether he will come 彼が来るかどうかという疑問
なぜ「意味的な同格」なんて考えたのかというと、そえれは英語を教える側の都合だと思われます。そう考える方が都合がよいわけです。つまり、内容説明問題を解くときに、この「同格」の論理を使います。本文中の「A=B」の関係にある語句のAの部分に下線を引いておき、その説明内容であるBを答えさせるわけです。だから「文法的な同格」だけでなく「意味的な同格」関係でも内容説明問題が作れます。この様に「同格」を広くとらえる方が格段に教えやすいわけですね。
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