構文006 今までと同じくらい;as~as everなど
■You are as carefree as ever, aren’t you?
君は相変わらずのんきだね。
■He is as great a scientist as ever lived.
彼はこれまでのどんな偉大な科学者とも肩を並べる科学者だ。
同じas~as everなのに、一方は「相変わらず」、他方は「何にも劣らず」と成っている。その理由を考えてみよう。先ず、これらを省略のない英文にすると次のようになる。
You are as carefree as you have ever been carefree.
今までずっとのんきだったのと比べると、君は同じくらいのんきだ。
He is as great a scientist as any scientist that ever lived.
今までにいたどんな科学者と比べても、彼は同じくらい偉大である。
これを見て分かるのは、「相変わらず」も「何ものにも劣らず」も元は同じ比較構文で、一方は「今までと同じように~だ」、他方は「今までいたどんな人と比べても同じように~だ」。両者に共通するのは「今までと同じくらい~」。anyの有無で意味が変わっただけだ、と言うこと。
それでは類題を解いて見ましょう。
He is as great a statesman as ( ) lived.【③】
①any・・・・②once
③ever・・・④never
■彼は今までに例を見ないほど偉大な政治家である。
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This was written by
yabu. Posted on
土曜日, 12月 18, 2010, at 1:15 PM. Filed under
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4 Comments
「You are as carefree as ever, arent you?」
の文の「arent you?」って、
正しくは「aren’t you?」ですよね?
ありがとう。その通りです。訂正しておきました。
「great a scientist」と「a great scientist」の違いってあるんですか?
「Mike is a great scientist+Ken is a great scientist=マイクはケンと同じくらい凄い科学者だ」を考えます。「同じくらいすごい」のですから、本当はas greatにしなきゃいけない。でも、冠詞aが持っている名詞と引き合う力が強いので「a great scientist」のセットは、そう簡単には崩せないのです。だって、冠詞は名詞が被る帽子だったよね。で、仕方がないので、先ず<a great scientist>の前にasを置いてみます。
Mike is as <a great scientist> as Ken.
次にasとgreatをひっつけて「おなじくらい凄い」にするために、<a great scientist>の中からgreatだけを前に出してasと結びつけてやります。
Mike is as great<a scientist>as Ken.
こうすることで、asとgreatはめでたく合体できたし、冠詞+名詞のセットも崩れてはいない、というハッピーエンディング(ハッピーエンドは和製英語ですよ!)の落ちが付くわけです。Z社長の質問に戻ると、「great a scientist」と「a great scientist」だけを比べることに意味はありません。そこにasが絡んで来て初めて語順異常が起こるわけですね。
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