■その地震は海岸沿いの都市に甚大な被害を引き起こした。
The earthquake caused severe damage to the cities along the coast.
■その活断層が引き起こした地震はマグニチュード5.8だった。
The earthquake caused by the active faults was a magnitude of 5.8.
前にやった「文頭の-ed」で書くのを忘れたのですが、不規則に活用する動詞なら、過去と過去分詞の形が違うので問題はないのですが、規則変化する動詞は過去形も過去分詞形も全く同じなので、どっちか迷ってしまうことがあります。 前回の「文頭の-ed」はほぼ100%過去分詞で、「分詞構文の文頭副詞」か「過去分詞の形容詞」かのどちらかでした。
今回の例文も、同じcausedなのですが、上は過去形の動詞で「引き起こした」、下は過去分詞が形容詞句を導いて「引き起こされた~」と、用法が全然違っています。
【読み方】ですが、「文中の-ed」の直後に名詞が出てくれば、それが目的語(何を)なのだから、「文中の-ed」は動詞の過去形だと分かります。一方、「文中の-ed」の直後に目的語が来ない場合は「文中の-ed」は動詞にはなれないので過去分詞だと分かります。そして大体「前置詞+名詞」が来て、その後ろに動詞が出てきます。
この「マグニチュード5.8」の表現は覚えておいてください。単位・数量・種類のofを使って表現します。これはA of Bに「AのB」の訳語がつく奴でしたね。マグニチュードは地震の「単位」ですから、このA of Bを使って表現できるわけです。
▼カップ1杯のコーヒー
a cup of coffee
▼その地震はマグニチュード5.8だった。
The earthquake was a magnitude of 5.8
あ、最近では活断層(active faults)があちこちでズルズルと滑っていて地震が頻発するので、僕らはだんだん危機的な状況(crisis situation)に慣れっこになってしまってます。昨日も千葉で午後7時半頃、マグニチュード5.8の地震がありましたが、特番を組んだのはNHKくらいなもので、民放は字幕を流してお終いでした。この様な今の日本の危機感のなさ(have little sense of crisis)はちょっと怖い気がしますね。逆に、アメリカがこの状況にものすごい危機感を持っていて、「福島の4号機で使用済み核燃料(used nuclear fuel)を入れているプールが頻発する地震で壊れてしまうと、プールから冷却水が全部出てしまい、使用済み核燃料を冷やすことができなくなる。そうすると、燃料の温度が上がって発火し、チェルノブイリの10倍のセシウムがばらまかれる(will release ten times as much cesium as the nuclear meltdown at Chernobyl)。その結果、福島で復旧に当たっている作業員は退避しなくちゃならなくなるので、4号機以外の使用済み燃料も冷やせなくなり、それが全部燃えだすと、チェルノブイリの85倍のセシウムが拡散することになる」のでアメリカにも被害が及ぶというわけです。じゃあ、日本はそれにどんな対策を講じているのかというと、政府は東京電力に、「原発事故はお前の責任だから、お前がちゃんと事故を収束させろ」と言ってるわけです。え?!これって、学級会レベルの「自己責任論」じゃないの?!だって、冷却に失敗したら僕らは皆、日本には住めなくなるのですよ?!東電や原子力安全委員会、原子力安全・保安院が素人集団だったことはもるバレちゃってるのだから、政府が専門家(海外も含む)にちゃんと後始末を任せないといけないでしょ!!子供たちが「政府ごっこ」やってるんじゃないのだから、ちゃんとした大人の采配をやってよね!そう言えば、マッカーサーが来日した際に、日本人の民主主義の成熟度を評して「12歳の子供」と言ったそうですが、これじゃあ、今の政治家の力量も「12歳の子供」だということになります。まさに、「子供の国、日本」です。あれ?いつの間にか【今日のニュース】になってました。ごめんなさい。
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この「マグニチュード5.8」の表現は覚えておいてください。単位・数量・種類のofを使って表現します。これはA of Bに「AのB」の訳語がつく奴でしたね。マグニチュードは地震の「単位」ですから、このA of Bを使って表現できるわけです。
▼カップ1杯のコーヒー
a cup of coffee
▼その地震はマグニチュード5.8だった。
The earthquake was a magnitude of 5.8
two cups of coffeeとは言えますが、
two magnitudes of 5.8とは言えません
同列に説明するには無理がありませんか?
a cup of coffeeのa cupは紛れもなく一杯ですが、
a magnitudeのaはある特定のって意味に感じ、一つのって意味には感じません
このa magnitudeはある特定の規模で、だと思います
それをofで具体的に属性を限定してるように感じます
magunitudeは人が作った1つの単位です。ですからa magnitude ofもa cup ofも何かを計るための単位という意味では共通です。でもcupは目に見えますがmagnitudeは目に見えません。それにa magnitude of 5.8は「5.8という大きさ」の意味の同格表現から派生したと言う点でa cup ofとは異なります。ここで大切なのは、文法的に細かく分類して分かりにくくするよりも、「単位」という共通項で括って分かりやすくて使い易くなったほうが良いという、極めてプラグマティックな話です。native speakersもとてもpragmaticに英語を使ってます。英語を分かりにくくしているのは英語の先生たちです。
ところで、君は学生ですか、それとも英語の先生ですか?前にも言いましたが、大人はもう出来上がってしまってますから、大人と英文法の議論をしても行き着く先は不毛の荒野です。子供たちはこれからですから、いくらでも時間を掛けて教えてあげる価値はありますが、大人はもう学びませんから時間と労力のムダです。もし君が英語を学習している学生なら、また質問をしてください。でも、英語の先生なら他で議論をしてください。
なるほど。。
同格の表現だというのは納得はできます
a magnitude of 5.8
an age of 12
自分としてはこんなふうに感じています
an ageは単位ではないように感じますし、
ここでのa magnitudeも単位ではないように感じていました
大人はもう勉強しないというのなら、あなたももう勉強しないし変わらないのですね 年齢がどうのという人には残念な気持ちしかありません 大人でも出来上がってないから勉強するのですよ、知りたいから覚えて調べて納得いくまでやるんです
自分は学生ですが学習者で大人です
「年齢」は人が生きた時間を計るための1つの単位、「マグニチュード」は地震の大きさを測るための単位だと薮下は考えます。ちょっと乱暴ですが、その方が簡単ですからね。
CHIさんの「薮研」への貢献度はとても高く、そんなCHIさんに対して失礼な物言いをしてしまったことを心から謝罪します。本当にごめんなさい。薮下も毎日飽きもせずに「勉強」しています。恥ずかしながら、僕の動力源は「好奇心」もあるのですが、大半が昔僕を教えた英語教師への「当てつけ」です。つまり、「どうして昔こんな風に僕に英語を教えてくれなかったの?!」というクダラナイ動機です。
CHIさんは別なのでしょうが、この国のほとんどの大人たちは子供の内に考え方の「核」が出来上がっていて、それが本人にとって「心地よい」状況のようで、決してそれを変えようとはしません。だから、そんな人の「勉強」は自分の「核」の正しさを再確認するためで、自分とは別の考え方を楽しんだり、受け入れたりするためではない様子です。
このことは、日本に来たことのある外国人が皆痛感することでもあります。つまり、日本人は自分たちが評価されたいので表面的には「やさしく」外国人に接しますが、決して彼らを受け入れようとはしません。自分たちの国や文化を「すごいね」と言ってくれる外国人には愛想を振りまきますが、ちょっとでも批判しよう物なら口も聞いてもらえないそうです。リンダはそのことを来日して2年目に気がついたと言ってます。
日本人が皆、そう言う人達ばかりだとは思いません。僕らにも、僕らのことを理解して受け入れてくれる仲の良い友人がいます。でも、その友人達は極めて例外的で、ほとんどの日本人は利己的で、自己中心的で、わがままな子供です。
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