■僕らは彼がそこへ行ったことを信じている。
We believe that he went there.
■僕らは彼がそこへ行ったという事実を信じている。
We believe the fact that he went there.
■僕には今日読む本が一冊もない。
I have no book that I can read today.
■僕はあなたに会えて嬉しい。
I am happy that I can see you.
■僕はとても疲れていてこれ以上歩けない。
I am so tired that I can’t walk any more.
■僕が愛しているのは君だ。
It is you that I love.
■彼がそこへ行くべきだという点で、僕らは合意した。
We agree in that he should go there.
thatは「春のアブラゼミ・第11日目」でも説明したのですが、「英語の読み方」で扱ってはいませんでした。問題と解説の順序が逆になってしまいましたが、ここで「thatの読み方」、「-ingの読み方」、「toの読み方」を勉強することにしましょう。
国公立大学2次の下線部訳でポイントとなる確率が一番高いのがこのthatです。下線部にthatの入っていない英文を探すのにとても苦労するくらいです。だから、英語の修行中はthatが出てきたら8つの用法のうちのどれかをいつも考えるようにしてください。今回はthat+文が「名詞になる」場合を考えてみましょう。
■僕らは彼がそこへ行ったことを信じている。(従属接続詞のthat=ことシリーズのthat)
We believe that he went there.
■僕らは彼がそこへ行ったという事実を信じている。(同格のthat)
We believe the fact that he went there.
that文が名詞になるときは、thatの後ろの文が「完全文」でないといけません。つまり、文の構成要素であるSVOCMが全部そろっているわけです。例文のHe went thereは2つとも第1文型の完全文ですね。じゃあ、どこが違うのかというと、「ことシリーズ」は文の主語や目的語になるのですが、「同格」は直前の名詞を説明しています。つまり、同格のthat文の直前には説明される名詞がないといけないわけです。例文ではthe factがそれに当たります。他にもthe ideaやthe beliefがthatの前に来ていたら「同格」である可能性が高い。つまり「~という考え」や「~という信念」になるわけです。あ、同格の訳語は「BというA」がピッタリきます。
でも、that文の前にthe factやthe beliefがあれば、そのthatは絶対に「同格」かというと、そうではありません。次のような場合もあります。
■彼の知らない事実を僕らは知っている。
We know the fact that he doesn’t know.
thatの後ろには「不完全文」が来てますね。だから、このthatは関係代名詞だと分かります。つまり、このthat文は直前の名詞を飾る「形容詞になる」わけですね。あ、同格のthatも直前の名詞を説明するのだから、飾るのも説明するのも同じ「形容詞」じゃないの?と思ってる子がいると思います。ま、thatの後ろに来る文が「完全文」か「不完全文」かが分かっていたらどっちでも良いのですけどね。でも、「同格」とは「イコール」だと言っているわけですから、thatの左にthe factと言う名詞があって、それと「イコール」なのだから、右のthat文も名詞じゃないといけないわけです。
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