Skip to content

【講義ノート96】「最上級だからといって、唯一とは限らない」

■これは我がホテルの最上級の部屋の1つだ
this is one of the nicest rooms in our hotel.
中学の時に「タイタニック号」を扱ったレッスンがあって、その中にこんな英語が出てきたのを薮下は覚えています。
▼タイタニック号は世界で最も大きな船の1つでした
The Titanic was one of the biggest ships in the world.
the biggest は最上級なのだから、「世界で最も大きな船」は1つしかないはずです。それなのに、それが幾つもあって、その中の1つだと言うのは論理的におかしい!中学の時に薮下はそう思いました。
今思うと、中学の時には「グルーピング(grouping)」まで頭が回らなかったのでしょうね。つまり、「比較」には、1つ1つを個別に比較する場合と、全体をいくつかのグループに分けて(grouping)、それぞれのグループを比較する場合の2通りが考えられます。そして、グループ同士を比較する時に、このone of the+形容詞の最上級+名詞の複数形」の形が出てくるわけです。だから、「タイタニック号」に出てきた英文は「最も大きな船の1つ」ではなくて「最大級の船の1つ」と和訳した方が分かり易い。今回の例文の訳語も「1番良い部屋の1つ」ではなくて「最上級の部屋の1つ」になってるよね。
【第22章 比較(2)】例文189

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*