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【講義ノート42】buy型の受け身に注意

■メアリはジムにクリスマスカードを送った。
Mary sent Jim a Christmas card.
sendなどのgive型は、第4文型でも相手がいないと成り立たない動作です。一方、buy型は、同じ第4文型でも、本来自分のためにする動作が相手の為に行われるものでしたね。能動態が「SがVする」であるのに対して、受け身は「O=Vされる」と発想します。第4文型にはOが2つあるので、受け身も2つできあがります。先ずgive型の受け身を考えましょう。
「メアリはジムに送った」→「ジム=送られた
「メアリはクリスマスカードを送った」→「クリスマスカード=送られた
イコール(=)のところにはbe動詞が、Vされるのところには過去分詞がきます。受け身は「O=Vされる」で完結します。つまり、Jim was sentA Christmas card was sentで受け身が出来上がっているわけです。後は、残ったモノはそのまま続けろが原則です。そして最後に「by+動作主(=主語)」で締めくくります。こんな具合です。
▼「ジム=送られた」+クリスマスカードが+メアリによって
Jim was sent」+ a Christmas card +by Mary.
▼「クリスマスカード=送られた」+ジムに+メアリによって
A Christmas card was sent」+to Jim +by Mary.
give型の場合には「もらう相手」をtoで指さしてもかまいませんが、最近では省略される傾向にあります。人称代名詞の場合にはほとんどが省略されます。では、次に第4文型のbuy型の受け身を考えましょう。
■メアリはジムにチョコレートを買ってあげた。
Mary bought Jim many chocolates.
これも同様に、「SがVする」を「O=Vされる」にします。こんな具合です。
「メアリはジムに買ってあげた」→「ジム=買われた」(×
「メアリはチョコレートを買った」→「チョコレート=買われた」(○)
▼「ジム=買われた」+チョコレートを+メアリによって
Jim was bought many chocolates by Mary.(×
▼「チョコレート=買われた」+ジムに+メアリーによって
Many chocolates were bought for Jim by Mary.(○)
さて、「ジムは買われた」って、まるで人身売買ですよね!だから、buy型の受け身は主語を人にしないことになってます。  あ、テキスト(Forest)にはbuy以外のbuy型の動詞は、受け身にするとき人を主語にしないと書いていますが、これはウソでbuyも受け身にするときに人を主語にしないことが多くあります。だって、「ジム=買われた」なんて、紛らわしくってしょうがありません。あ、あ、buy型の場合には「もらう相手」をforで指さします。
buy型の例文をもう1つ挙げておきましょう。
■母はあたしに新しいドレスを作ってくれた。
Mother made me a new dress.
▼「あたし=作られた」+新しいドレスを+母によって
I was made a new dress by Mother.(×)
▼「新しいドレス=作られた」+私に+母によって
A new dress was made for me by Mother.(○)
「I was made」まで読んだとき、頭に浮かぶのは使役動詞makeの受け身で「あたしはさせられた」か、アトムが自分のことを「I was made by Dr. Ochanomizu.」と紹介している場面くらいです。buy型の動詞を受け身にするとき、人が主語になるのがいかに紛らわしいかが分かりましたか?
【第11章 態(1)】

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