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ReadingDrill第11回(1)

前期期末試験が今日で終了したので、ブログの連載講義を再開します。入試に向けて頑張りまっしょい!
林君からリクエストのあった 早稲田の英語攻略法について解説します。「マーカ抽出法」という解法で、「マーカ抽出法」の逆バージョンです。これは早稲田だけでなく他の難関大学でも使えます。簡単にまとめるとこうなります。
マーカ抽出法
設問の英語からその設問に独特の名詞を「マーカ」として抽出し、本文中にマーカを探して、正誤を判断する根拠文を見つける。
 「マーカ抽出法
本文の英語からテーマの名詞を「マーカ」として抽出して、そのテーマに関する著者の主張文を探す。次に、選択肢の中にテーマを探して、テーマが著者の主張通りに使われているかどうかを判断する。
 この「マーカ抽出法」は、実は薮下が現代文の解法として使ってたやり方です。でも、このやり方が英語の内容一致問題にも有効なのですよ!ま、論より証拠で、実際に現代文の問題を「逆マーカ抽出法」を使って解いてみましょう。先ずは「テーマ」を見つけます。あ、テーマは前にこのようにまとめました。
①テーマとは、著者がその段落でそれについて言っているところの「それ」。
②テーマは「テーマ is 主張」の形で、段落冒頭の抽象文(主張文)の中に登場する。
③テーマは抽象的な名詞で与えられ、それがnamely、that is to say、 in other words、コンマ、コロン)を挟んで右側で説明され具体化される。
④テーマはその段落の中で繰り返し登場し、代名詞化される。
  ネット上で教えを垂れる人たちは、時にある程度有名な方々は、他者に対して啓蒙的な態度を取るということに、一種の義務感を持ってらっしゃる場合もあるのだろうと思います。僕も啓蒙は必要だと思うのですが、(でもどうも良くないと思うのは、ともするとネット上では、啓蒙のベクトルが、どんどん落ちていくことです。これはしばしば見られる現象です。例えば、掲示板やブログに「○○について教えてください」などという書き込みをしている「教えて君」みたいな人がよくいますが、そこには必ず「教えてあげる君」が現れる。自分で調べてもすぐにわかりそうなのに、どういうわけか他人に質問し、そして誰かが答える。そして両者が一緒になって、川が下流に流れ落ちるように、よりものを知らない人へ知らない人へと向かってしまうという現象があり、これはナンセンスではないかと思います。ツイッターでも、ちょっとしたつぶやきに対して、「これこれはご存じですか?」というリプライを飛ばしてくる人がいますが、つぶやいた人は「教えてあげる君」に教えられるまでもなく、それは知っていて、その上でつぶやいたのかもしれない。だから、僕は「教えて君」よりも「教えてあげる君」の方が、場合によっては問題だと思います。自分より知識や情報を持っていない方に向かうよりも、自分が知らないことを新たに知ることができる方向に向かっていった方がいいに決まっている。啓蒙するよりも啓蒙される側に回った方が、自分にとっては利があると思うのです。
(2015年度センター試験・大問1・問2)
 「啓蒙」が繰り返し出てくるので、「テーマ」は「啓蒙」だとすぐに分かります。次に「啓蒙」についての著者の主張を探します。主張文は「しかし」や「でも」の対立の接続詞の次に出てきます。それがない場合には、前にもやった様に自分で補うと良いでしょう。また、「例えば」や「なぜなら」が出てきたら、その直前が主張文でしたね。そう考えて読んでゆくと主張文はすぐに見つかります。
主張文=「ネット上では啓蒙のベクトルが落ちてゆくので良くない」
 今度は「例えば」の右で、この「主張文」がどのように具体化されたのかを見てきます。「現象」という言葉に着目すると簡単に見つかります。とにかく、繰り返し出てくる表現には注意をすることです。
主張文の具体化=「(教えて君と教えてあげる君の)両者が一緒になって、川が下流に流れ落ちるように、よりものを知らない人へ知らない人へと向かってゆく」
 次に、選択肢の中に「テーマ」を探して、その「テーマ」が主張通りに使われているかどうかを判断するのですが、長くなったので次回にします。

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