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ReadingDrill第17回(2)

前からReadingDrill第17回の解説をやっています。今回は設問2の解説をやります。
設問2 そのテーマに関して、主張文が2つあります。それぞれの主張文(抽象文)に下線を引きなさい。
普通は1つの段落にテーマが1つあって、それについて著者は1つの主張を展開します。それが「テーマ=主張」の形の主張文です。でも、場合によっては1つのテーマに関して2つの主張を展開することもあります。ま、「主張」というよりも、ここではテーマであるcitizen scienceについての「定義」と「歴史」を説明しているわけですがね。
さて、「抽象→具体」の流れさえ見つけられれば、テーマはすぐに見つかります。著者は先ずcitizen scienceという抽象的な言葉を使ってから、直後に「同格のコンマ」を置いて、その右側でcitizen scienceの具体的な説明をやっているので、テーマはcitizen science、主張文はテーマを含む段落最初の文だと分かります。
でも、2つ目の抽象的主張文と、その具体例や理由を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。ここで注目するべきなのがin factです。in factは「実際に」の意味で、直前に書いてある抽象文に対して、具体的な事実を付け加えるときに使います。そして、具体例を提示するという働きからすると、for exampleやfor instance、such asやlikeと同じなわけです。それに、in factの直後には具体的な時間や名称が出て来ますよね。だから、2つ目の主張文は、In factの直前のThe movement they are involved in is not a new one.だと分かります。正解はこんな具合になります。
When volunteers participate as assistants in activities like these, they are engaging in citizen science,(←同格のコンマ) a valuable research technique that invites the public to assist in gathering information.  Some of them are science teachers or students, but most are simply amateurs who enjoy spending time in nature.  They also take pride in aiding scientists and indirectly helping to protect the environment. The movement they are involved in is not a new one.  In fact, its roots go back over a hundred years.  One of the earliest projects of this type is the Christmas Bird Count, started by the National Audubon Society in 1900.  However, citizen science projects are burgeoning more than ever: over 60 of them were mentioned at a meeting of the Ecological Society of America not long ago.
ぶっちゃけ、テーマがcitizen sciencethe movementと形を変えて出てくることに気がつきさえすれば、2つの主張文なんて簡単に見つかります。だって、主張文には必ずテーマが入っているんですからね。そして、下線部以外の部分は具体的な記述ですから、その中に登場するbutやhoweverの直後に主張文があると考えてはいけません。具体的な記述の部分に登場するbutやhoweverは無視しなくてはなりませんよ。

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