ReadingDrill第9回(1)
来週から英語演習の授業が始まります。共通テストの問題を今まで勉強してきたやり方で解いて行きますので、ここまでの復習をしておいてください。
今日はReadingDrill第9回の解説をやります。先ずは「テーマの見つけ方」です。これも第8回と同じで、段落の最初に「一般的意見・客観的事実」が来ないタイプで、段落の最初からいきなり「主張」が展開されています。それがハッキリするのがFor instanceです。ここから著者は「具体例」を述べ始めているので、ここまでのところで既に「主張」を述べてしまったということです。だから、下線の部分が「主張文」だと分かります。
Of all the natural elements, fire seems to fascinate people like no other, and legends and myths about fire can be found in most cultures. For instance, a famous Greek myth from around ten thousand years ago tells of how fire was stolen from the gods in heaven and brought to earth. About one thousand years later, a similar story was told in India of how the sacred fire of the gods, called agni, was stolen and given to man. In fact, images painted about seventeen thousand years ago on cave walls in France show scenes of our ancestors using fire for various purposes. Going even further back in time, pieces of fire-hardened cooking pots and burnt bones have been found in East Africa that date back at least one hundred thousand years.
「主張文」がfire seems to fascinate~となっていて、「テーマ」はその主語ですから、fireじゃないかと推察できます。あ、ここで簡単に「テーマはfire」と決めちゃってはダメです。ちゃんと先を読み進みながら、fireが何度も登場するかどうかを確かめましょう。
さて、今回はもう1つ覚えておいて欲しい論理語があります。それがin factです。これは「事実の追加」と覚えておいてください。英語は左に書いてあることを、右で説明しますね。in factも同じように、左に書いてある抽象的な内容を、in factの右側で具体化します。つまり、左に書いてあることについての事実・実例を右に追加するわけです。あ、in factにはもう1つの働きがあって、「内容の訂正」もできるのです。こんな具合です。
<事実の追加>
⊿彼はとても年を取っている。実際、彼は来年で84になる。
He is really getting along now, in fact he will be 87 next year.
<内容の訂正>
⊿彼は一見若そうに見えるが、実際はそうじゃない。
He looks young, but in fact he is not.
さて、第9回の本文にもin factが登場します。これは「事実の追加」の方ですね。つまり、最初は伝説や神話に出てくる火のことが書かれていて、次にIn fact以下で、火を使用した現存する痕跡を事実として追加しているわけです。これも、「左に書いてあることが右で説明される」という英語の特徴の1つですね。
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