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ReadingDrill第7回(2)

今回はReadingDrill第7回の同意語選択問題の解説をやります。ReadingDrill第6回の時は、「対比・対照法」で解きましたが、今回はチョット違います。「同意語選択問題」には、文意系多義語系があります。文意系というのが、第6回でやった様に、主張文と具体例の間の同格性を利用して解くような種類です。一方、多義語系というのは、その多義語がどの様な意味で使われているのかを文脈から判断するような問題です。今回のがそれに当たります。
take offには大体次の様な意味があります。
・飛行機などが離陸する、鳥が飛び立つ(=leave the ground)
・仕事や話にとりかかる(=start、begin)
・計画が上手く行き始める・軌道に乗る、売り上げが急に上がる、人気が出始める(=succeed)
・場所から物を取り除く(=remove)
そして、設問の選択肢も大体これに準じています。
(A) started=仕事や話に取りかかる
(B) succeeded=商売が軌道に乗る
(C) removed=場所から物を取り除く
(D) left the ground=離陸する
そして、問題文の文脈では、「商売が××したのは、アマゾンが顧客として契約してからだ」なので、(B)のsucceedを選んでやるわけです。
『システム英単語』の第5章が多義語を扱っています。単語集の最終章ですから、なかなかそこまで手が回りません。でも、多義語の出題率はとても高いと思ってください。逆に、『システム英単語』の存在価値は、この最後の第5章にあるのですよ!ここだけやるのも1つの方法です。
一方、学校では『速読英単語』をやらせていますよね。単語は文章の中で使われている生きの良い状態で覚えるのが一番です。でも、『速単』は「英文を読む」、「構文を掴む」、「文法を把握する」という余計な手順が必要なので、1周するのに膨大な時間がかかります。結局は文章は読まず、見出し単語だけを覚えている受験生がほとんどです。参考書や問題集は「あれも、これも」扱っているものよりも「あれか、これか」に絞っているものがお薦めです。
同意語選択問題は他にも「総合⇔分析系」というのがあります。例えば「使い尽くす」という意味を表すのにexhaustのように1語で総合的に表現することも、use upのように2語以上の語句で分析的に表現することが可能です。このような知識を試すのが「総合⇔分析系」の同意語選択問題です。
同意語選択問題の「多義語系」と「分析⇔総合系」の書き換えは、「正しい選択肢の作り方」のところにも出てきましたね。だから、ここら辺で手を抜いてはいけません。あ、今「exhaust=use up」を覚えるための新しい連載を企画していますから、楽しみに待っていてくださいね。

4 Comments

  1. ルート wrote:

    reading drill 1について。
    an Irish immigrant in New York named Alexander Stewartのnamed Alexander Stewartがどうしてin NewYorkを修飾しないのでしょうか?

    水曜日, 11月 19, 2014 at 8:36 PM | Permalink
  2. 村上 wrote:

    金曜日の放課後は空いていますか?
    英語長文(下)の返却に行きたいんですけど

    木曜日, 11月 20, 2014 at 1:29 AM | Permalink
  3. yabu wrote:

    待ってます。

    木曜日, 11月 20, 2014 at 8:48 AM | Permalink
  4. yabu wrote:

    an Irish immigrantをin New Yorkとnamed Alexander Stewartの2つの形容詞が飾っています。つまり、「ニュ-ヨークに住んでいる、アレクサンダー=スチュワートという名前のアイルランド系移民」ということです。もし、named Alexander Stewartがin New Yorkを飾っていたら、「アレクサンダー=スチュワートという名前のニューヨーク」になってしまいます。だから2語以上の飾り(ET型の飾り)がいつも直前の名詞を飾っているとは限らないわけです。
    ReadingDrill第3回にもこんな英語が出てきます。
    It is a non-profit group that buys new bicycles for kids in need around the globe.
    これもkidsをin needとaround the globeの2つの形容詞が飾っています。つまり「世界中の貧乏な子供」です。もしaround the globeがneedを飾っていたら「世界中の必要性」になってしまいます。

    木曜日, 11月 20, 2014 at 12:14 PM | Permalink

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