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ReadingDrill第6回(3)

今回はReadingDrill第6回の同意語選択問題の解説をやります。つまり、下線部とほぼ同じ意味を表すものを選ばせる問題です。これは私立大学では頻出の出題形式です。
下線が引かれているrevere(これは「レベレ」ではなくて「リビーア」と発音します)は、受験用単語集には載ってない様な動詞です。だから、こんな単語を初めから知っている子はまずいないでしょう。これはいわゆる「目くらまし」問題で、知らない単語を問題化して君たちを混乱させ、動揺させようとしているわけです。
じゃあ、どうやって解けばよいのかというと、「対比・対照法」と「代入法」です。つまり、先ずreveredの意味を文脈から推察します。次にその意味と同じ選択肢を選び、実際にreveredのところに代入して検算します。じゃあ、先ず「対比・対照法」です。ここで使われている論理は、「主張文→For instance→具体例」ですから、主張文と具体例の間には共通点があるはずです。つまり、こういうことです。
(抽象的主張文)Some are remembered as courageous heroes who led the nation through grave crisis.
・↓For instance
(具体的例示文)Lincoln and Roosevelt are revered today for guiding the country through the wars.
上の抽象文(主張文)と下の具体文(例示文)とを比べてみてください。全く同じ構造でをしていて、上の抽象的な記述が下で具体化されています。つまり、someが具体化してLincoln and Rooseveltになったり、ledがguidingに、through nationがthrough the country、 grave crisisがthe warsになって具体化されてます。すると、reveredに当たる部分がremembered as courageous heroesです。つまり、reveredは「勇敢なヒーローとして人々に記憶されてる」と同じ意味だと分かります。そして、次にそれとほぼ同じ意味だと思う選択肢を代入してみます。すると、(D) admired(賞賛される、高く評価される)が正解だと分かります。ま、admireの意味が分からなければどうしようもありませんがね。でも、これは音単の337の見出し単語として載っている基本単語ですから、知ってるはずです。
同意語選択問題は、空所補充問題と同じで、ただの知識問題じゃないということを覚えておいてください。前後の関係(論理構造)から、ヒントとなる部分がちゃんと用意されています。2流以下の大学のことは知りませんが、1.5流以上の大学は、こんな風に問題を作ります。、薮下が河合塾にいた頃に大学から作問を委託されたときは、こんな風にして問題を作ってました。あ、同意語選択問題は、多義語の知識を試すこともありますから、高1の生徒は音単の語呂合わせで薮下が解説している「多義語」は覚えておく必要があります。

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