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ReadingDrill第6回(2)

明日、午前中は学校にいます。もし質問があれば職員室に来てください。
今回はReadingDrill第6回の下線部訳の解説をやります。この下線部訳のポイントは、「時代・出来事+see+O+C」を上手く訳出できるかどうかです。普通に「人+see+O+C」なら、「人はOがCするのを見る」で良いのですが、「時代や出来事はOがCするのを見る」では変な日本語です。
モノが主語になるのは、英語の大きな特徴の1つです。でもそのまま日本語にして、「台風が僕の出発を妨げた」とか「彼の歌があたしを幸せにする」とやると変な日本語になってしまいます。そんなときは、人を主語にして「台風のお陰で僕は出発できなかった」とか「彼の歌を聴くとあたしは幸せな気分になる」とするとよかったですね。忘れた人はここを参照しておいてください。
同じように「時代や出来事はOがCするのを見る」を訳出するときも工夫が必要です。
世界的な経済危機は銀行が農民の土地や市民の家を取り上げるのを見た()。
A global economic crisis saw banks take farmers’ land and people’s homes.
時代や出来事が主語のseeは「その時代にOがCすることが起こった」とか「その出来事の中でOがCする経験をした」とやってやると上手く日本語になります。もっと簡単に「その時、OはCした」でもOKです。つまり、こうしてやるわけです。
「世界的な経済危機時に、銀行は農民の土地や市民の家を取り上げた」
あとは、the Great Depressionとa global economic crisisとが同格であることに注意して訳出します。こんな具合です。
「その大暴落が大恐慌、すなわち世界的な経済危機の引き金を引いた」
そして、that以下は「訳し下ろし」た方がキレイにつながります。こんな具合です。
「その大暴落が大恐慌、すなわち世界的な経済危機の引き金を引いた。その際に、銀行は農民の土地や市民の家を取り上げたのである」

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