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ReadingDrill第3回(2)

今回は下線部訳を解説します。
As two-year-old Maomao and her ten-month-old brother Lulu play in a Shanghai park, little do they realize that they are a change from three decades of strict family planning.
この下線部訳のポイントは前にもやった「否定語を強調のために文頭に出すと、疑問文型の倒置が起こる」に気がつくかどうかです。
彼女に2度と会えないなんて夢にも思わなかった。
I little dreamt that I should never see her again.
Little did I dream that I should never see her again.
これと同じことが下線部でも起こってます。こんな具合です。
30年に渡る厳しい産児制限の時とは自分たちが違うということを、彼らはほとんど気づいていない。
They little realize that they are a change from three decades of strict family planning.
Little do they realize that they are a change from three decades of strict family planning.
訳出するときには、Littleを出しても出さなくても同じ訳でかまいません!実際にはlittleがrealizeの思考・認識系の動詞と一緒になって「ほとんど気がついていないんよ!」が強調されるのですが、それを訳に反映させる必要はありません。また、they are a change from Aをそのまま名詞的に訳すと「彼らはAからの変化である」になってしまい、何を言ってるのかわかりません。そんなときは、名詞を動詞表現に変えると日本語らしくなります。
名詞表現=自分たちは30年に渡る厳しい産児制限からの変化であること。
動詞表現=自分たちが30年に渡る厳しい産児制限の時とは変わってしまったこと。
これは、英語が名詞が中心の言葉であるのに対して、日本語は動詞中心の言葉だからです。変な日本語だなあと思ったら、名詞を動詞化してみると上手く行くことがあります!
明日からちょっと更新をお休みします。

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