Skip to content

ReadingDrill第3回(1)

今回からReadingDrill3の解説を始めます。先ずは「テーマの見つけ方」からです。最初の段落が抽象的な内容で、2つ目の段落が具体的な内容になっています。これは「抽象→具体」の英語のいつもの論理展開です。だから、テーマと主張文は最初の段落の中から探します。前に使った「テーマの見つけ方」にちょっと手を加えましょう。赤い部分が追加部分です。
テーマは初出のときはa(n)+名詞。でも、テーマが「数えられない名詞」の場合にはa(n)は付かない。

テーマは既出のときはthe+名詞

テーマは代名詞化される。
ということは、テーマを探すときには「a(n)+名詞」よりも「the+名詞」や「代名詞」の方が当てになると言うことです。では、実際にやってみましょう。
It has been three decades since China’s one-child policy was introduced as a temporary measure to slow the country’s population growth.  But there is rising opposition to the policy because it is creating another population crisis.  The trends are best seen in the city of Shanghai, which has the lowest birth rate and the highest proportion of senior citizens in China.
China’s one-child policyは中国にしかない政策ですから数えられません。だからa(n)はついていません。でも、次にthe+名詞になって、最後に代名詞化されていますね。
さて、今回は主張文を抜き出さないといけません。「主張」というのは、人と違う考えを持っている人が行うことができる行為です。逆に、人と同じ考えしか持っていない場合には「主張」する必要はありません。だから、普通は「一般的な考え」や「客観的な事実」と対立する形で「主張」を展開します。例えばこんな具合です。
一般的意見)「小学校で英語を教えるのは良いことだ」主張)「小学校では母語である日本語を先ず教えるべきだ」
客観的事実)「大学入試にTOEFLの導入を政府は検討している」主張)「TOEFLで点を取るための解法が英語産業でもてはやされるだけだ」
もし自分も小学校での外国語活動が良いと考えているのなら、「主張」ではなくて「同意」をすれば良いだけです。もし自分も退学入試にTOEFLを導入すべきだと考えているのなら、沈黙していれば良いわけです。「主張」はいつも客観的な事実や一般的な意見と対立するかたちで展開されることを覚えておいてくださいね。
対立を表現するときには、おきまりの表現が使われます。それが「対立の論理」です。
「しかし、しかしながら、ところが、だが、けれども」=but、however、yet、nevertheless
一般的な意見や客観的な事実を言うときも、決まった表現が使われます。こんな具合です。
「~とよく言われているが」=It is often said that+「一般的意見」
「もちろん~だが」=of course+「客観的事実」
「確かに~だが」=indeed、certainly、surely+「客観的事実」
こういう表現が出てくると、もうすぐbutやhoweverが出てくるゾ!と考えて良いわけです。では、問題文を見てみましょう。
It has been three decades since China’s one-child policy was introduced as a temporary measure to slow the country’s population growth.  But there is rising opposition to the policy because it is creating another population crisis.  The trends are best seen in the city of Shanghai, which has the lowest birth rate and the highest proportion of senior citizens in China.
「中国の人口抑制のための場当たり的なやり方として一人っ子政策が導入されて30年が経った」という「客観的な事実」が先ず述べられています。そして、それと対立するようにButが出てきて主張が展開されます。それが青い部分です。さて、次回は和訳のポイントを説明します。

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*