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構文046 「何か書くもの」(不定詞構文2)

■何か書くものが欲しい。
I want something to write with.
I want something to write on.
不定詞の形容詞用法です。日本語で「何か書くもの」と言うと、「ペン」なのか「紙」なのか曖昧で判然としません。だから和訳は2つとも同じになってます。一方、英語は文末の前置詞がwithonかで、「ペン」が欲しいのか「紙」が欲しいのか区別できます。
◇僕はペンを使ってそれを書いた。
I wrote it with a pen.
◇僕は紙(の上)にそれを書いた。
I wrote it on the paper.
withは「手段・方法のwith」で、手の中にスッポリ入るような大きさの道具に使います。一方、onは「場所のon」で、何かに接して上にあるような位置関係を表します。さて、この例文は次の様に書き直すことができます。
■何か書くものが欲しい。
I want something with which to write.
I want something on which to write.
文法書などには「前置詞+which to不定詞」と書いてあるのを見かけます。これもたまに出題されることがあるので覚えておいてください。とても格式張った文語表現で、会話では使いません。だから、この例文の様に「何か書くもの」などのくだけた内容では本当は使いません。何でこんな表現ができたのかを簡単に考えておきます。先ず、次の2文を関係代名詞whichを使って合体させることを考えます。
<I want something.=言いたい文>+<I can write with it.=飾りの文>
=I want something with which I can write.
前置詞は「名詞の(ことば)」でしたから、前置詞と名詞とはとても仲が良いわけです。ですから、with whichを一緒にして飾りの文の先頭に出します。さて、ルール16でやった次の書き換えを思い出してください。あ、ルール16って何?という質問がいくつもあったので、PDF教材のところに載せておきました。
◇僕には今日読む本がない。
I have no book which I can read today.
I have no book to read today.
関係代名詞whichと主語+助動詞が、形容詞用法のtoに置き換わってますね。さっきやったのと比較してみましょう。
I want something with which I can write.
I want something with which to write.
これも関係代名詞whichと主語+助動詞をtoに置き換えたかったのですが、関係代名詞にwithがひっついているのでwhichは消え残ってしまいました。これが「前置詞+which to不定詞」の生成過程です。さ、理屈が分かったら、例文4つをちゃんと覚えておいてくださいね。

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