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第2課 「文」(41)第5文型(22)

「やり直しの英文法」、第2課「文」の41回目です。前にまとめた「使役動詞の基本表現」を思い出してください。こんな具合でしたね。
「使make、let、have+人が+するように(原形)」
「使get+人が+toするように(to不定詞)」
「使have、get+物が+人によってされるように(過去分詞)」
「使」は「使役動詞」の意味です。そして、使役動詞のhaveは「人が+するように(原形)」と「物が+されるように(過去分詞)」の2通りの使い方しか普通はありません。でも、haveには例外的に「will not have+人が+しているように(現在分詞)」という使い方があります。こんな具合です。
子供たちを私の部屋で遊ばせておくわけにはいかない。
I will not have the children playing in my room.
ごらんのように、「have+人が+しているように(現在分詞)」になってますね。ここで大切なのは、進行形で使う現在分詞には、「非難」や「困惑」の意味があるということです。
あらまっ!またあの子は鼻クソをほじくっているわ!
Oh! She is picking her nose again!!
pick one’s noseで「鼻クソをほじる」です。アイスピックのpickですから、pickは「尖(とが)ったもので突っつく」が原義です。だから、鳥がくちばしで餌を突っつく時にも使えます。指で鼻の穴を突っつくのも同じこと。それを進行形にしてagainと一緒に使うと「また鼻クソをほじっている」になって、彼女の悪癖を非難している表現になります。この現在分詞の用法を「非難・困惑の-ing」と覚えてください。「いつもそんなことばっかりしていて困ったものね!」と言いたければ、進行形をalwaysall the timeと一緒に使います。こんな具合です。
⊿あの子はいつも鼻クソをほじくってばかりいて困ったものだ。
She is always picking her nose.
She is picking her nose all the time.
さて、一番上の例文に戻りましょう。次の2つを比べて見てください。
向こうを走っている子供たち
the children running over there
私の部屋で遊んでる子供たち
the children playing in my room
前にここで勉強したように、現在分詞は形容詞でしたね。形容詞は名詞を飾るのですが、2語以上の長い形容詞名詞の後ろに付きました。これも同じです。そして、「私はそんな子供を持ちたくはない」と言っているのが今日の例文です。あ、will notのwillは「未来」じゃなくて「意志」ですから「~するつもりはない」の意味ですよ。
⊿私は、私の部屋で遊んでいる子供を持ちたくはない。
I will not have the children playing in my room.
そして、進行形の現在分詞には、「非難・困惑」の意味があるので、playing in my roomは主語の「I」にとってみれば、とても困ったことだということです。つまり、和訳を工夫するとこうなります。
⊿私は、私の部屋で遊んでいるような困った子供を持ちたくはない。
I will not have the children playing in my room.
ということは、このhaveは使役動詞と考えるよりも、「持つ+何を」のhaveだと考えた方が簡単です。もっと言うと、使役動詞のhaveは元々、「そうしてくれる人を持つ」という意味が「させる」の意味で使われるようになったと考えても良いわけですね。
⊿あたしは、家の壁を塗る子供たちを持った
=あたしは子供たちに家の壁を塗らせた
I had the children[to]paint the house’s wall.
さて、今回で第2課「文」はお終いです。次回から第3課「時間の表し方」について講義します。お楽しみに。

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