第2課 「文」(20)第5文型①
「やり直しの英文法」、第2課「文」の20回目です。今回から第5文型について講義します。今までの文型は、構成要素が2つか3つで、とっても単純でした。つまり、一番短いのが「主語は何?+それがどうした」で構成要素は2つだけ。長くても「主語は何?+それがどうした+何を」や「A=B」で構成要素は3つでしたね。あ、第4文型はちょっと長くなって「主語は何?+それがどうした+誰に+何を」で、構成要素が4つになってますが、「誰に+何を」って結構分かりやすかったと思います。でも、今から勉強する第5文型を使った表現は、あたしたち欧米人独特の発想でちょっと理解するのが難しい!だって、日本人はたいてい、第5文型「する・させる+何を+どの様に」じゃなくて、第2文型「AはBになる」で発想しますからね!え?何を言ってるのか全然分からないって?では、もうちょっと具体的に説明しましょう。
最近、岡山で小学校5年生の女の子の行方が分からなくなった事件がありましたよね。お母さんが5月頃から2度、シルバーの小型車に娘がつきまとわれるのを見て、警察に連絡してGPSが付いた携帯電話を持たせるようにしたと聞いてます。あたしだったら、変な車を見た時点で、娘の送り迎えを始めます。そして、自分がどれほど危険な状態なのかを娘に説明して、知らない人について行かないように教え込みます。言い換えると、娘が安全で自分が安心な状況に自分で「する」のです。娘には安全な状況を作るように「させる」のです。他人や機械の力を借りて、安全な状況に「なる」のを待ったりしません。それが親であるあたしの責任だからです。
ま、日本では自分が意図する・しないにかかわらず、勝手に好ましくない状況に「なる」のですから、自己責任は発生しません。だから、色んな事件や事故が起こっても全部人のせいにします。誘拐されたのは、事件前に相談したのになにもしてくれなかった警察が悪い。回転ドアに子供が挟まれたのは、そんなドアを設計した会社が悪い。川で子供がおぼれたのは、子供が入れないようにしなかった国が悪い、etc。あ、あ、あたしがここで言いたいのは、それが日本の文化だということです!決して、自己責任が取れない日本人が悪いとは言ってません。これが欧米の「する・させる」の文化と、日本の「なる」の文化の違いなのです。
そう言うわけで、第5文型「する・させる」を自在に使うのが日本人には難しい。いつも、他人や状況を自分の意図するように「する・させる」とは発想せずに、自分の意図とは違う状況に勝手にそう「なる」と考えるのですから仕方ありません。だから、英語のテストでこの第5文型の出題頻度が高いのですよ!!あ、「AはBになる」が第2文型だって分かりますか?忘れた子はここを参照しておいてくださいね。
今日は英語が1つも出てきませんでしたね。たまにはこういうのも良いかも知れません。あ、今回はBridgetも出てきませんでした!次回は第5文型を次の3つに分けることを考えます。楽しみにしていてくださいね。
1.する・させる系
2.思考系
3.知覚系
・Linda
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