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第1課 「単語」(9)名詞が数えられない理由②(その2)

「やり直しの英文法」の第9回目です。今日も前回に引き続き、「②いっぱいある(いる)ので全部は数えない」名詞をやります。今日はpeopleについて考えましょう。
②いっぱいある(いる)ので全部は数えない。(その2)
people日本人は大きな大根を食べている。
Japanese people eat big radishes.
これは「New Treasure English Series Stage1」のLesson4-1の本文中に出てくる英文です。これも英語の数の考え方が分かっていないと、結構難しい英語ですね。まず、前にもやった「~が大好き」の表現を思い出してください。
僕は大根が大好きです。
I like radishes very much.
大好きなモノが可算名詞なら複数形にしましたね。これはどうしてかというと、可算名詞を複数形にすることで「大根」全体を指すことができるからです。つまり、可算名詞を無冠詞・複数形にすると、「あの大根」とか「この大根」などの特定の大根のことではなくて、「大根という野菜全体」を言うことができるのです。だから、「日本人は大きな大根を食べている」という時の「大根」も、「大きな大根全部」を指して言っているので、複数形にしてやります。一方、「日本人」も「日本人という国民全体」を指して言っているのだから、複数形になると思うよね。ところがJapanese peoplesにはならないんです。だからこのpeopleは普通の可算名詞とは違うわけです。
日本人は時間を守る。
Japanese people are punctual.
punctualには「パンク中、ある焦り、 時間に正確な人」という語呂合わせがあります。これを見ても分かるようにbe動詞がareになっているので、Japanese peopleは複数扱いされています。上の英文もeatに3現のsが付いていないのでJapanese peopleは数扱いです。それなのに、両方ともpeopleに複数形の-sが付いていないわけです。ということは、これも前にやったfishと同じで「複数個あるのに複数形にしない」集合名詞だと分かります。こんな具合です。
この部屋には2人の人がいます。
There are two people in this room.
この部屋には3人の人がいます。
There are three people in this room.
このpeopleはあくまでも「人々」の意味ですから、「1人の人」と言いたいのならone peopleじゃなくone personになります。さて、peopleにはもう1つの意味があって、「国民」とか「民族」でも使えます。こんな具合です。
日本人は時間を守る国民だ。
Japanese people are a punctual people.
この部屋には3カ国人がいます。
There are three peoples in this room.
「国民」とか「民族」になると「1カ国人、2カ国人・・・」の様に数えられるようになります。ですから「国民」や「民族」の意味のpeopleは可算名詞になるわけです。あ、「日本人」は次の様にも英訳できます。
日本人は時間を守る国民だ。
The Japanese are a punctual people.
このthe を「民族・国民のthe」と言います。「日本人」の意味で使うpeopleもJapaneseも集合名詞ですから、複数形の-sは付きません。そして、Japanese peopleは「日本の人々」。つまり、このpeopleはあくまでも「人々」の意味で使っていて、「国民」とか「民族」でないことを意識する必要があります。ね!集合名詞って面倒でしょ!そして、「New Treasure English Series Stage1」のLesson4-1の本文中に出てくる英文がかなりレベルが高いって分かりましたか?でも、中学でここまで教えるのでしょうかね?
まとめておくと、群れをなしてゴチャといっぱいまっている(ある)ので最後まで数えない名詞のことを合名詞と呼びます。だから集合名詞は複数個あっても複数形にはしません。peopleも集合名詞で、ゴチャっと集まっている人々なんか最後まで数えられないので、複数人いてもpeopleのままで-sは付きません。だから一種の不可算名詞です。でも「人々」じゃなくて「国民、民族」の意味になると「1カ国人、2カ国人・・・」と数えるので可算名詞になります。

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