Skip to content

構文040 「~するといけないので」のlestなど(目的構文5)

■にわか雨に遭うといけないので僕は友人に傘を貸してやった。
I lent my friend an umbrella lest he should be caught in a shower without one.
I lent my friend an umbrella in case he should be caught in a shower without one.
I lent my friend an umbrella for fear he should be caught in a shower without one.
今回は「~するといけないので」をやります。第39構文は「~しないように」だったので、notが入った否定文でしたね。でも、今回は「~するといけないので」なので肯定文です。ポイントは「いけないので」をどう表現するかです。
◇彼が傘なしでにわか雨に遭う可能性が少なくなるように、僕は友人に傘を貸してあげた。
I lent my friend an umbrella lest he should be caught in a shower without one.
lestは接続詞です。ですから後ろには完全な文が来ます。lestはless(差し引いて)やlessen(減らす)と親戚言葉なので大の仲良しです。だから「lest A」で「それによってAする可能性を少なくするように」が原義です。そこから「Aしないように」の訳語が生まれました。
◇彼が傘なしでにわか雨にうという場合を考えて僕は彼に傘を貸してあげた。
I lent my friend an umbrella in case that he should be caught in a shower without one.
in caseの後ろに完全な文が来ているからと言って、in caseが接続詞なわけありませんよね!だって、どう見ても「前置詞+名詞」です。inは「状況のin」。ある状況や場合の中にあると言いたいわけです。どんな「場合」なのかを説明しているのが「同格のthat」。訳語は「A that B」で「BというA」ですから、「傘なしでにわか雨に遭うという場合」です。このthatは省略されていますね。ですから「~するといけないので」は完全な意訳ですね。
◇彼が傘なしでにわか雨にうという不安のために僕は彼に傘を貸してあげた。
I lent my friend an umbrella for fear that he should be caught in a shower without one.
これもin caseと同じ「前置詞+名詞」。forは「理由・原因のfor」だからfor fearで「恐怖のために」、「不安が原因で」。
どんな「不安」なのかを説明しているのが、やっぱり「同格のthat」です。「傘なしでにわか雨に遭うという恐怖」となり、同様にこのthatも省略されます。これも「~するといけないので」の訳語とはほど遠いですね。さて、3つの例文に登場したshouldですが、これは仮定法で使う「妄想時間のshould」です。だって、まだ起こっていないことを頭の中で想像、妄想しているのが「~するといけないので」でしょ!じゃあ、他のwould、could、mightでも良いのかというとそうではありません。昔は色んな助動詞が使えたみたいですが(原形というのもありました)、今ではshouldが一般的です。仮定法はまた別のところで説明します。最後に、覚えなきゃならない例文がもう1つあります。
■にわか雨に遭うといけないので僕は友人に傘を貸してやった。
I lent my friend an umbrella so that he wouldn’t be caught in a shower without one.
これは第39構文のところでやった「~しないように」のso that+文です。「彼が傘なしでにわか雨に遭わないように」が原義です。さあ、これで目的構文は終わりです。ここまでブリブリ頑張りました!次回はブリブリ不定詞構文です。

2 Comments

  1. ピカチュウ wrote:

    shouldの意味を調べてみましたところ、
    http://ejje.weblio.jp/content/should
    「~するといけないので」は、このページの7のbの意味だと思うのですが、《★【用法】 should を用いない場合が多い》と書いてあります。
    用いない場合、どのように表現すればいいのでしょうか?

    日曜日, 5月 1, 2011 at 4:55 PM | Permalink
  2. yabu wrote:

    ホームページを見てみましたが、ピカチュウ君の言うとおり、7のbの意味ですshouldを用いないというのは、shouldが省略できるということです。

    日曜日, 5月 1, 2011 at 8:13 PM | Permalink

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*